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ゲーム開発者の学歴は? 年収は? 結婚してるの? ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート結果発表

[2016/8/24 13:15]

 ゲーム開発者のイベント「CEDEC 2016」が今日8月24日(水)から3日間、パシフィコ横浜で開催されます。イベント開催に合わせ、コンピュータエンタテイメント協会とCEDEC運営委員会は、「ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート2016」調査結果の速報を発表しました。

 学歴や年収、未婚率など、ゲーム開発者の生活の実態がかいま見える調査となっています。

最終学歴は、大卒が42.5%と最多。わずか0.2%ながら中卒も

 最終学歴は多い順に、大卒42.5%、専門学校卒29.6%、大学院修士課程修了16.3%。わずか0.2%ながら中卒もいれば、0.9%とやはり少ないものの大学院博士課程を終了した人も。最終学歴は、大卒者を新卒採用する大手企業などに比べてかなりばらけています。


 プラットフォーム別に見ると、「VR・ウェアラブル端末」と「業務用ゲーム機」では大学院卒が20%を超えています。いずれも最先端の技術を投入する部門だけに、高学歴者が多いようです。


ゲーム開発者は独身者が多い? 「配偶者なし」は6割以上

 全体では「配偶者なし」が62.3%を占めており、定収入がある人のみが対象の調査ながら、配偶者を持つ人は少数派。一般にゲーム会社は社員の平均年齢が比較的若いことも影響しているのかもしれません。

 職種別に見ると、独身率が最も高いのが「プランナ」で、「配偶者なし」が76.5%と4人に3人は独身。配偶者のいない人が多い職種としては、「エンジニア」67.4%、「アーティスト」65.8%も。

 逆に、「配偶者あり」が最も多いのは「役員/管理職」で68.8%が配偶者をもっています。役員や管理職は一般的に年齢も高くなるため、年齢の要素が大きそうです。



就労形態は、正社員が約9割

 非正規雇用が社会問題になっている中で気になるのが就労形態ですが、ゲーム開発者の88.1%が正社員。派遣、契約、アルバイト・パートのいわゆる非正規雇用者は合わせて6.4%。雇用形態ではクリーンな業界と言って良さそうです。




2015年の平均年収は524万6,000円

 ゲーム開発者の平均年収は524万6,000円。国税庁の2013年民間給与実態統計調査によると、会社員の平均年収は413万6,000円で、会社員としては平均よりも高給取りと言えそうです。

 職種別では、やはり「役員/管理職」が平均909.8万円と最も高くなっています。次いで高給なのが「プロデューサー」で767.3万円。

 最終学歴別で見ると、大学院博士課程修了者の平均年収が791.3万円と飛び抜けています。同じ大学院卒でも、大学院修士課程修了者は555万円と、大卒の547.5万円とほとんど差がありません。

 また、高卒の540.9万円、中卒の500万円よりも、専門学校卒が466万円と年収が低いのが注目されます。もっとも中卒はわずか4人とサンプルが少なく、優れたプログラミング技術などがあるから中卒でも採用されたと考えれば不思議はない数字かもしれません。

[工藤ひろえ]