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2人に1人は片道1時間以上! 乗降時に出入り口付近から動かない乗客にイライラ~東京、大阪通勤圏の通勤・通学事情

[2016/10/11 15:52]

 10月14日は「鉄道の日」。鉄道の日を前に、調査会社のマクロミル社は東京・大阪の通勤・通学事情の調査結果を発表しました。

 調査は、20歳~59歳の男女で東京都内・大阪府内に電車で通勤・通学をしている方を対象に実施。有効回答数は2,000人。

東京・大阪への電車通勤通学者、約5割が片道1時間以上

 通勤・通学は、片道「1時間程度」が20%で最多。1時間以上かかる人は全体で50.2%とほぼ半数を占めます。

 ただし、1時間以上かかる人は東京55%、大阪45%と、やはり東京の方が時間がかかる人が多いようです。

東京・大阪の通勤時間

 通勤・通学時間のうち、電車に乗っている時間は、「30~35分程度」が18%で最多。自宅から駅、駅から会社・学校、乗り換えなど徒歩の時間もそれなりにかかることが伺えます。

通勤・通学時間のうち、電車に乗っている時間


乗降時に入り口から動かない乗客、匂い、音漏れ、電車の遅延……満員電車はストレスだらけ!

 電車で何らかのストレスを感じる人は95%とほぼすべての人がストレスを感じているもよう。

 ストレスの内容を聞いてみると、1位は「満員電車・混雑」46%。まず、混んでいること自体がストレスになっています。

 2位は「乗降時に入り口から動かない乗客」44%、3位「他の乗客のにおい」43%、4位「ヘッドホンからの音漏れ」37.2%、5位「電車の遅延」36.6%と続きます。

1位は「満員電車・混雑」。他人の肘やバッグが体に食い込んで痛いレベルの混雑になると、ストレスを通り越して苦痛という場合も


解決法は?

 通勤通学電車の混雑を緩和するためのアイディアを自由回答で募ったところ、「フレックスタイム制の導入」「時差出勤」「在宅勤務制の導入」など、“企業における働く時間や働き方の柔軟性の導入”をあげる人が最も多く、全体の31%(613名)にのぼりました。

 次いで多かったのは、「電車の運行本数を増やす」「連結車両数を増やす」「複々線化を進める」「座席をなくし車両に乗れる人数を増やす」といった、輸送能力のアップを図る案で、全体の22%(438名)がアイディアをあげています。小池百合子都知事の政策で話題になった「電車・ホームの2階建て化」をあげる人も50名いました。

[工藤ひろえ]