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「僕だけがいない街」、古川雄輝主演でNetflixオリジナルドラマ化決定! 2017年冬、世界190カ国で配信スタート~原作の舞台・苫小牧で真冬のロケ、映像は4K撮影

[2017/3/13 12:50]

 動画配信サービス「Netflix」は、三部けい氏原作の人気コミック「僕だけがいない街」を実写映像化し、2017年冬に世界190カ国で配信すると発表しました。原作完結後では、初の映像化作品となります。

 主演には、日本だけでなくアジアで絶大な人気を誇る古川雄輝さんを抜擢。

主演に抜擢された古川雄輝さん。実年齢と同じ29歳の主人公・藤沼悟を演じます

 連続テレビ小説「べっぴんさん」では実年齢より一回り以上も若い役を演じたことで、実年齢より若いイメージがある古川雄輝さんですが、「僕だけがいない街」では、実年齢と同じ29歳の主人公・藤沼悟を演じます。

 脇を固めるのは、優希美青さん、白洲迅さん、 内川蓮生さん、柿原りんかさん、江口のりこさん、眞島秀和さん、戸次重幸さん、黒谷友香さんなど、実力派キャスト。

子供時代の悟を演じるのは、内川蓮生くん(写真左上)。「ミュージカル『黒執事』~NOAH'S ARK CIRCUS~」でシエル役を演じて話題になりました

 また、Netflix版「僕だけがいない街」は、原作の舞台である苫小牧でクランクイン。作品のリアルな季節感や空気感を描くため、真冬の北海道での4K撮影を敢行したとのこと。北海道ならではの映像も期待大です。

「原作の持つ、素晴らしいストーリーは国境を超える」

 「僕だけがいない街」の主人公・藤沼悟は時が巻き戻る“リバイバル”という現象により、母親を殺害した犯人を突き止めるために18年前まで時をさかのぼります。母親が殺された原因は、自分が小学5年生の時に起きた連続児童殺人事件にあると確信した悟は、何度も時を遡って生き直すことで、事件の謎を解明していくというサスペンスストーリー。

 ベストセラー作品となったコミックは、連載中からフジテレビのノイタミナ枠でアニメ化され、実写映画化も果たしていて、映像化はこれが3回目。

 3度目の映像化を決断したNetflixコンテンツマネージャーの坂本和隆氏は、「原作の持つ、素晴らしいストーリーは国境を超えると思います。今回の脚本を読み、さらに強く確信しました。原作が完結して初の映像化を実現できることにとても喜びを感じています」と作品への思い入れを熱くコメント。

 また、制作を担当する関西テレビのプロデューサー池田篤史氏は「原作ファンの1人としてオリジナルの魅力である伏線の妙を大切に、軸のぶれないストーリーラインをしっかりと伝えていきたい。そして、原作完結後だからこそできる今回のドラマならではの解釈を盛り込んでいるので、その仕掛けに気付いてほしいなと思います」と3度目の映像化に対する意気込みを語っています。


原作:三部けい氏コメント

 原作で描いた少年期と同じ街(苫小牧)・季節に撮影が行われていると聞き、自分がイメージした空気感がそのままの形で味わえるのでは、と楽しみにしています。配信がとても待ち遠しいです!

主演:古川雄輝さんコメント

 世界中に発信されるということで、日本だけでなく、世界中の方々に見ていただけることを嬉しく思います。

 役柄は自分と同じ29歳。口数が少なく無気力だった悟が、リバイバルを繰り返すことによって憧れていた「ヒーロー」、気力に満ちた自分に成長していく姿を見せられるように頑張ります。

 久しぶりの主演ドラマなので楽しみながら、原作ファンにも、新しく「僕街」に触れる方々にも満足していただける悟を演じたいと思います。

下山天監督コメント

 「僕街」を映像化する上で主に心掛けたことは3点。まずはキャラクターとロケーションの再現。次に三部先生が張り巡らした見事な伏線をどう観客に<映像の記憶>として埋め込むか。

 そしてアニメや映画版もなし得なかったあのクライマックスの完全映像化です。現在、NETFLIXでの世界配信へ向けて、作品のリアルな季節感や空気感を描くため、真冬の北海道での4K撮影が続いています。

 日米のスタッフが満場一致で選んだ主人公・悟を演じる古川雄輝さん、他のキャストの皆さん、下山組スタッフとが一丸となって、主人公のように「未来を変える」全世界に向けたジャパンオリジナルのドラマを目指します。

2017年冬配信:Netflix版「僕だけがいない街」作品情報(敬称略)

<キャスト>
藤沼 悟(大人): 古川雄輝
片桐愛梨: 優希美青
小林賢也(大人): 白洲 迅
藤沼 悟(子供): 内川蓮生
雛月加代(子供): 柿原りんか
雛月明美:      江口のりこ
澤田 真:      眞島秀和
八代 学:      戸次重幸
藤沼佐知子: 黒谷友香

<ストーリー>
 漫画家を志すもうだつの上がらない藤沼悟(古川雄輝)は、自分にだけ起こる現象“リバイバル”――なにか「悪いこと」の原因が取り除かれるまで、そのきっかけとなった場面に巻き戻される現象――に悩まされていた。

 ある日、家に帰った悟は、自宅で母・佐知子が殺されているのを目撃する。犯人を追う悟だったが、逆にはめられ、自分が母親殺しの犯人として追われることになってしまう。母親の死を食い止めたい悟は“リバイバル”を強く願うが、リバイバルした先は18年前。小学校5年時にまでさかのぼった。

 それは、同級生・雛月加代が殺される直前の時期だった。この時代に起こった雛月加代を含めた連続児童誘拐殺人事件に、母親が殺されることになった原因があると確信する悟は、同級生の小林賢也や担任の八代学の助けを借りて加代を救おうとすると同時に、事件の謎を追うことにする。

<原作>
「僕だけがいない街」三部けい作(KADOKAWA/角川コミックス・エース)

<スタッフ>
監督:下山天(「SHINOBI」、「L-エル-」他)
脚本:大久保ともみ(「アンフェア the special ダブルミーニング」他)
制作プロダクション:関西テレビ放送 コクーン
製作:ドラマ『僕だけがいない街』製作委員会

[工藤ひろえ]