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ビクターの「ニッパー(NIPPER)」の仔犬時代「ニッパーくん」が着ぐるみに! 坂崎千春さんが作画・造形監修~「ビクターロック祭り2017」の会場で初披露。グッズも限定販売

[2017/3/15 12:14]

 ビクターエンタテインメントが14日、音楽ファンを中心に広く親しまれている犬マーク「ニッパー(NIPPER)」をモデルにした着ぐるみ「ニッパーくん」を完成させ、2017年3月18日(土)に幕張メッセ国際展示場で開催する「ビクターロック祭り2017」の会場で初披露すると発表しました。

「ニッパーくん」 (c)VICTOR/Chiharu.S

 「ニッパーくん」は、絵本作家・イラストレーターとして、JR東日本のSUICAペンギンや千葉県のマスコットキャラクター・チーバくんなどのキャラクターデザインで知られる坂崎千春(さかざき・ちはる)さんが、ニッパーの愛らしさに溢れた仔犬時代を想定したイラストを描き下し、着ぐるみの製造にも造形監修を担当。

 「ビクターロック祭り2017」の会場では、着ぐるみ「ニッパーくん」が触れ合い交流を展開しながら、様々な企画を用意するほか、「ニッパーくん」のイラストを起用したポーチやトートバック、クリアファイルなどのグッズ類が「ニッパーブース」で限定販売されます。

写真左上から時計回りで「トートバック」(H360×W370×D110mm/税込1,500円)、「ポーチ」(H120×W200mm/税込900円)、「クリアファイル A4」(税込200円) ※価格は予定 (c)VICTOR/Chiharu.S

 同社では今後、着ぐるみ「ニッパーくん」とアーティストたちとの交流を広げながら、自社イベントや公式音楽情報番組LINE LIVE「6時のラジオ」(毎週木曜18時)、SNSなどでの活動を通してキャラクターの認知拡大とビクターの全社PRなどに務めるとしています。

ニッパーの歴史

 1884年にイギリスで生まれたニッパーは、背景画家マーク・バラウドの主人の元で育ち、非常に賢い犬でしたが、いつも訪れた人の脚を噛もうとしていたことから「Nipper(nip:噛む・挟む)」と名付けられました。やがて主人であるマークが亡くなり、その弟で画家のフランシス・バラウドに引き取られたニッパー。

 ある日、家にあった蓄音器で生前に録音していたかつての主人の声を聞かせた所、ニッパーは蓄音器の前で不思議そうに耳を傾け、懐かしい主人の声を聞き入ったそうです。

 そのニッパーの健気な姿に心を打たれたフランシスがその姿を絵に描き「His Master`s Voice」とタイトルを付けました。

 このストーリーに感銘を受けた円盤式蓄音器の発明者であるエミール・ベルリナーがこの名画を1900年に商標として登録。その後、その商標を引き継いだ米国ビクタートーキングマシーン社が1927年に日本法人「日本ビクター」(現:「JVCケンウッド」)を設立。「最高の技術と品質の象徴」としてビクターの商品にこのマークが記されてきました。現在はビクターエンタテインメントのロゴマークやニッパーグッズを中心に広く親しまれています。

[古川 敦]