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本に囲まれ、個室には温泉露天風呂。本好きにはマジ楽園! 書籍流通大手の日販が選んだ2万冊を集めたブックホテル「箱根本箱」2018年春オープン

[2017/6/6 11:15]

 書籍流通大手の日販が、株式会社自遊人とともに、ブックホテルを中心とした複合施設「箱根本箱」を2018年春に開業すると発表しました。「箱根本箱」の運営は、今年4月に設立した日販グループ会社「株式会社ASHIKARI」が担当します。

自然に囲まれた箱根・強羅温泉。箱根登山鉄道の中強羅駅から徒歩4分

 来年2018年春にオープンする「箱根本箱」は、本をメインコンセプトとする新しい複合施設。場所は神奈川県箱根町の強羅温泉エリアで、箱根登山鉄道のケーブルカーに乗って中強羅駅で降りて徒歩4分です。

 「箱根本箱」は、日販が強羅温泉に所有する保養所「あしかり」を全面リノベーションするもの。ブックホテルを中心に、ブックストア、レストラン&カフェ、ショップ、コワーキングスペースなどを備えた複合施設になります。

施設内のそこここに本が配置される「箱根本箱」のイメージ

 東京近郊にありながら豊かな自然に恵まれ、観光地として名高い箱根・強羅。その自然の中に、本に囲まれてゆったりと過ごせる空間がデビューします。

本に囲まれて過ごすホテル。個室には温泉露天風呂も!

 施設の中核となるホテルは、「本のある暮らし」を提案する宿泊者専用のスペース。ホテルの客室数は19室ですべて洋室。うち18室には、個室温泉露天風呂を備えています。

 宿泊単価(予定)は、1泊朝食付きで1万9,000円から。

 半数以上の客室からは大文字焼で有名な明星ヶ岳や金時山などの箱根外輪山が望めます。

 「書斎」をイメージした客室にはオリジナルの本棚を設置。自宅のリビングルームでくつろぐように、読書や執筆、仕事など、思い思いの時間が過ごせます。


強羅温泉の無色透明の美肌の湯と、大涌谷から引いた白濁硫黄泉の2つが楽しめる温泉は日帰りもOK

 「箱根本箱」では、強羅温泉の源泉から引いた無色透明の美肌の湯と、大涌谷温泉から引いた白濁した硫黄泉の2つの泉質が楽しめます。内湯と露天風呂を備えた男女別大浴場は源泉かけ流し。読書に疲れたらのんびりと温泉へ。

強羅温泉の透明な湯と、大涌谷の白濁硫黄泉の湯、2つの泉質が楽しめます

 温泉やブックストア、レストランは日帰り利用もできます。

 レストランは外国人観光客から要望の高い「ベジタリアン」向けメニューも提供。ベジタリアンの中でも、乳製品もはちみつもNGという厳格な「ヴィーガン」にも対応します。
 施設内には、ブックストアだけでなくレストランやショップなど全体に本を設置し、すべての本が購入できます。

設置する本は日販グループの専門家がセレクト

 施設内に設置する本のディレクションは、日販グループのBOOKディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」が担当。新刊だけでなく古書や洋書まで約2万冊を取り揃え、施設内のどこにいても本に触れられる環境を用意します。

 また、施設全体のプロデュースとディレクションは、新潟県南魚沼市のライフスタイル提案型複合施設「里山十帖」を手がける株式会社自遊人が担当。建物の全面リノベーションの監修はもちろん、ホテル、ブックストア、レストラン、ショップ等のディレクションを、株式会社自遊人のクリエイティブディレクター、岩佐十良氏が担当します。


「箱根本箱」物件概要

施設名:箱根本箱(ハコネホンバコ)
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-491
交通;箱根登山鉄道 ケーブルカー「中強羅駅」徒歩4分
構造:鉄筋コンクリート造
延床面積:1980.61㎡
建築年月:1996年4月25日
客室数:全19室(スイート1室、洋室18室)
リノベーション竣工:2018年3月(予定)

[工藤ひろえ]