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「チケット転売防止にマイナンバー利用」のニュースにネット民から大ブーイング! 「マイナンバー流出の未来しか見えない」「ほかにやれることが山ほどあるだろ」

[2017/7/12 16:24]

 日経新聞は7月12日(水)、「チケット高額転売、マイナンバーで防止 総務省・ぴあなど」と題した記事を公開。

 記事では、総務省がチケット販売大手のぴあと協力、マイナンバーカードの認証機能でチケット購入者を特定し、買った本人のみに入場を認めるシステムの実証実験を年内にもはじめる予定だと報じています。

 この報道により、Twitterでは一時「マイナンバー」がトレンドワードに。ネットではマイナンバーを利用することに不安を感じる声が圧倒的に多く、大ブーイングが起こっています。

ぴあはB.LEAGUEチケットサイトとファンクラブ受付サイトで情報流出の過去

 実証実験で総務省に協力するぴあ社は今年4月、不正アクセスにより個人情報が流出した可能性があると発表(PDF)。

 この時に流出した可能性がある個人情報は、ユーザーが登録した住所・氏名・電話番号・生年月日・ログイン ID・パスワード・メールアドレスで合計15万4,599件。

 流出した会員情報のうち、決済にクレジットカードを利用したユーザーについては、カード会員名・カード会員番号・有効期限・セキュリティコードが3万2,187件流出した可能性があり、実際に判明したクレジットカードの不正利用は197件、金額にして630万円に上ったと発表されています。


ネットではブーイングの嵐

 ぴあ社に限らず、大手企業も含めた多くの企業が個人情報流出の発表とお詫びをしてきた過去があることから、「チケット転売をする悪人のために、なぜ善良なユーザーがリスクを負ってまでマイナンバーカードを使わなくてはならないのか」と疑問を抱く人が多いようです。



※編集部追記 [2017/07/13]
 なお、実証実験ではマイナンバーそのものをチケット販売サイトに入力するわけではなく、マイナンバーカードによる公的個人認証サービスを利用します。このため、チケット購入時にマイナンバーそのものを渡すことはありません。一部記述を、マイナンバー→マイナンバーカードに改めました。不正確な記述があったことをお詫びして訂正いたします。

 マイナンバーカードを利用することに不安を抱く声や、他にできる施策があるだろうという意見、個人情報の最たるものであるマイナンバーを記録したカードをポイントカード代わりに使ったり転売対策に利用するのは違うだろうといった指摘など、多数の異論の声が上がっています。

 以下で、Twitterで上がっている多数の反対意見のごく一部をご紹介します。

「ぴあにマイナンバー抜かれるくらいならコンサート行くのをやめる選択をする」

「転売対策はそうじゃねえだろ」

「ポイントカードにしたり転売対策のためだったり、マイナンバーってそんな軽いもんなのか???? 個人特定の根本の大事なデータだろ」

「マイナンバー使うとか、バカなのか、びあ…他にやれる事山ほどあるやろ…」

「マイナンバーとかウザすぎるしそんな事するならぴあの会員登録に顔写真登録させればよくね?????」

「チケット転売防止のためにマイナンバー利用はかえって個人情報の流出や悪用を招くだけなんじゃないの?」

「チケットのマイナンバーとか携帯番号とか流出の未来しかみえない…クレカすら守れないのに大丈夫なのかな」

[工藤ひろえ]