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鈴木砂羽さん主演舞台のドタンバ降板問題で、梅沢富美男さんがミヤネ屋でマジ切れ「何があろうとも、公演2日前に降板なんてもってのほか!」~ネットでも賛同意見多数

[2017/9/13 17:13]

 鈴木砂羽さんが初の演出を手がける舞台「結婚の条件」で女優2人が降板した問題で、「ミヤネ屋」に出演した梅沢富美男さんは「何があったとしても、2日前に降板なんてもってのほか!」と一喝。ネットでも賛同の声が多くあがっています。

視聴者に代わってズバッとお小言の“親父キャラ”で人気の梅沢富美男さん(画像は梅沢富美男さんのブログより)

 今日9月13日から開幕する舞台「結婚の条件」は、鈴木砂羽さんが主演だけでなく、初の演出も手がけています。

 出演する予定だった女優の鳳恵弥さんと牧野美千子さんの2人が所属する事務所「しぃぼるとぷろだくしょん」は9月12日(火)朝、事務所ホームページで、“演出の鈴木砂羽さんから二人の女優が「人道にもとる数々の行為」を受けた”として11日に降板が決定したことを発表。

 降板した鳳恵弥さんも、自身のブログで鈴木砂羽さんの罵倒を受けて「床に額を擦り付けて謝」り、さらに「他の共演者の方にも土下座をするように砂羽さんから促され、頭を下げました」などトラブルの内容を説明しました。

 鳳さんとともに降板した牧野美千子さんもブログで舞台の降板を報告。牧野さんも舞台降板の無念さを吐露してはいますが、「事務所に所属した以上その指示に従うのは当然ですが、もし、自分がフリーだったら、、同じ結論を出さなかったかも。」と語るなど鳳さんに比べて一歩引いた印象の内容となっています。

食い違う当事者の言い分

 舞台の脚本を担当し、公演を主宰する江頭美智留さんは「ごくせん」などの人気ドラマを書いた脚本家。江頭さんは9月12日、騒動を受けて降板の経緯について「座ったまま頭を下げたので見た目が土下座したような形になった」「私のスケジュール確認のミスが原因」と説明していると報道されています。

 13日になって、しぃぼるとぷろだくしょんは事務所のFacebookで「2日前に急に降板を申し出たような誤報が御座いますが」としてさらに詳しい経緯を説明。

 しぃぼるとぷろだくしょんによると、土下座騒ぎがあった9月9日の夜、江頭美智留主宰の依頼により出演継続を承諾。その後江頭さんに無許可で代役を探していた鈴木砂羽さんについて、江頭さんから「皆さんが揃わない形での公演は本意ではなく、公演中止をするつもりです」との話があって報告を待っていたとのこと。

 翌10日に、江頭さんからの要請で出演を再度承諾→ホリプロから謝罪があるので時間がほしいとの依頼に対して「謝罪の必要はない」と返事→どうしてもとのことで承諾→10日夜にホリプロの謝罪はなくなったとの連絡。再々度出演要請を承諾→11日に代役で公演することになったと連絡を受ける

 という経緯で降板したとしています。二転三転してわかりにくいのですが、自ら申し出た降板ではないという主張のようです。

ネットでは「何があろうとも、2日前の降板はもってのほか」という梅沢富美男さんに賛同する声が多数

 ネットでは「人に土下座させるのを何とも思っていないのか鈴木砂羽は」など、鈴木砂羽さんを批判する声も聞かれます。

 ただし、鳳さんは「土下座させられた」と受け止め、同じく頭を下げた脚本家の江頭さんは「自分のミスなので自ら頭を下げた」「座ったまま頭を下げたので土下座したような形になった」と説明していて、当事者の話に食い違いがあることから、土下座については判断できないとするネットユーザーも多いもよう。

 「動画があるならあげてくれたらわかるのに」という声もありますが、肖像権などの問題があるためこれは無理な話です。

 一方で降板については、事務所が最初に「残念ながらこれ以上の稽古及び舞台への出演をお受けすることは出来ないと判断し出演をお断りする運びとなりました」と発表していることから、女優2人の事務所側が降板を決めたと見る人が多いようです。

 舞台人である梅沢富美男さんは、日本テレビの番組「ミヤネ屋」で「何があろうとも、公演2日前に降板なんてもってのほか!」と一喝しましたが、ネットではこの意見に賛同する声が多く見られます。

 舞台人は「親の死に目に会えない」と昔から言われます。実際、市川海老蔵さんは小林麻央さん逝去の当日に舞台に立つなど、何があっても舞台に穴をあけないという例はたくさんあり、一般人もそうした姿を目にしているだけに、公演直前の降板を厳しい目で見る人が多いようです。

 一方で「(土下座が事実であれば)一般社会ならパワハラで一発アウト」と指摘、「演出家に灰皿投げられても罵倒されても我慢するのが当たり前」といった業界の常識は変えていくべきなのでは、という指摘も見られます。

[工藤ひろえ]