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電車やバス車内の飲食、10代は約7割が「車内でおにぎりやパンを食べてもOK」と回答! 一方、70代では3割以上が車内飲食は「NG」~世代で大きな意識差があきらかに

[2017/11/14 16:47]

 乗り換え案内「駅すぱあと」を提供するヴァル研究所の調査部門「ルウト研究所」は、「電車やバスでの飲食に関する意識調査」を実施、結果を発表しました。

 調査対象は、ヴァル研究所が提供するID「val ID」に登録する10〜70代の男女1,472人。


電車・バス車内での飲食は問題ある? 年齢が高くなるほど問題があると認識

 「あなたは電車・バス車内での飲食は問題があると思いますか」という質問に、70代のうち35.6%が「電車内の飲食は問題あると思う」と回答。全年齢では18.3%と2割未満であるのと比べて、70代の高さが目立ちました。

 一方、10代では13.6%が「電車内の飲食は問題ないと思う」と回答。全年齢では5.2%なので、10代では問題ないと見る人の割合が多くなっています。

 高齢者と10代では「車内の飲食」に対する意識にかなり違いがあるようです。


10代の約7割が、車内でおにぎりやパンを「食べてもOK」と認識

 「電車・バス車内で食べても良いと思う食べ物を教えてください」という質問では、全回答者のうち約9割がミントタブレット・ガム・飴を「車内で食べても良い」と回答しています。

 なお、この質問は複数回答で、OKと思うものをいくつでも選択できる方式です。

 飴やガムについては寛容な人がほとんどですが、パン・おにぎりについては約3割台にとどまっています。一口で口の中に収まるかどうかが、車内での飲食の許容範囲と考える人が多いのかもしれません。

 また、世代別で見ると、10代の回答者は多くの食べ物について、車内での飲食に他の世代よりも寛容な傾向が見られました。特にパン・おにぎりを車内で食べても良いとの回答は約7割にのぼり、全世代の約倍以上となっています。

全世代の結果
年齢別の結果。年齢が若くなるほど寛容な傾向がありますが、20代と10代でもかなり開きがあり、10代では突出しています


車内飲食で不快に感じるポイントは「におい」?

 「電車・バス車内での飲食に関するエピソードがあれば教えてください」という任意の自由回答形式の質問では、様々なエピソードが寄せられましたが、不快なものとして一番多くあげられたのが「におい」。

 「納豆巻き」や「ニンニク臭」、「ハンバーガー」などの具体的な食品をあげた意見が多数あり、「におい」に関する不快感は記憶によく残っていることがうかがえます。

 逆に「ブルートレインで食べた弁当」や「お座敷列車での宴会は楽しかった」「旅行中は必ず飲食する。旅の醍醐味。」など車内での飲食のポジティブな思い出や、海外での経験なども多く寄せられています。新幹線や長距離列車の車内での飲食については、8割以上の人は問題ないと回答。旅の楽しみのひとつと考えられていることがわかります。

新幹線や長距離列車の車内については、飲食OKと考える人が8割超。「子どもが泣いている時」については女性が男性より寛容であることがわかります

 自由回答を見ると、目撃談だけでなく、失敗談を寄せている人も。常磐線車内で缶ビールとカップ酒を飲んでいたという60代男性もいて、年代別に高齢になるほど厳しい傾向ははっきりしているものの、やはり個人差も大きいようです。

【回答結果の例】

「席が空いてなく、吊り革につかまって立ったまま、おにぎりを食べていた人を見た」(60代女性)

「朝の通勤電車でトーストを食べてる人を見たときは驚いた。」(50代男性)

「菓子パンやおにぎりをがっついている大人がいると、忙しいんだろうなと気持ちはよく分かるが、私はできません。」(40代女性)

「雨の日の路線バスでの飲食。匂いがバス中に漂って気分が悪くなった。」(50代女性)

「体調の悪い時や空腹時など、咀嚼音や袋の音、においなどに敏感になり、勘弁して欲しいです。」(40代女性)

「通勤時間帯の混雑する時間帯の飲食は、食品や飲料をこぼす等されそうで、迷惑に感じたことがあります。」(50代女性)

「バス車内でペットボトルのお茶を飲んだとき、急ブレーキを踏まれ飲んでいたお茶をこぼしてズボン、シートと床を汚した」(60代男性)

「電車に乗った時、シートが濡れていて、お尻が濡れて恥ずかしい思いをしました。」(40代女性)

「混んでいる電車で缶コーヒーやジュースを隣で飲まれると汚されないかとひやひやする。」(50代女性)

「まあまあ混雑している車内(電車)で、揺れた拍子に食べていたチョコ?か何かで他人の服を汚してしまってトラブルになっているのを見たことがある」(20代男性)

「子どもがベビー時代はぐずると周囲に迷惑なのでえいせいぼーろなど、そっと口にふくませられるものをいつも持ち歩いていた」(50代女性)

「常磐線の夕方は、缶ビールとカップ酒が必需品だった」(60代男性)

「バス車内でおにぎりを食べながら出社したら後日会社にクレームが来た」(30代女性)

「台湾のバス・MRT内は飲食禁止で、忘れてガムを噛んでいて、捨てる様に言われた」(50代男性)

「出張などの帰りの新幹線でのお弁当箱とビールは最高に美味しいです!それも一つの楽しみです。」(50代女性)

「始めての出張先で昼時であったため弁当買ってローカル線に乗ったが、意外に満員で食べられなかった。」(50代男性)

[工藤ひろえ]