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北九州連続監禁殺人事件の犯人夫婦の息子が初めて語る「ザ・ノンフィクションSP 人殺しの息子と呼ばれて…」~大反響を呼んだ関東ローカルのドキュメンタリーをフジTVが全国で12/15(金)放送

[2017/12/13 19:02]

 フジテレビは、12月15日(金)21時から、北九州連続監禁殺人事件の犯人である夫婦の息子が初めてインタビューに答えたドキュメンタリー「ザ・ノンフィクションSP 人殺しの息子と呼ばれて…」を全国で放送します。

 「ザ・ノンフィクション」は関東ローカルで毎週日曜・14時から放送しているドキュメンタリー番組。ふだん見ることが出来ない人間の一面や人間関係、生き方、ひとつの職業を深く掘り下げて見えてくる隠された本質、記憶に残る事件や出来事などを取材し、“ありのままの事実を伝える”がコンセプトの番組。関東ローカルながら、1995年から放送している長寿番組です。

フジテレビ 番組・イベント最新情報「とれたてフジテレビ」の番組紹介ページより

 今年10月15日・10月22日の2週にわたって放送された「ザ・ノンフィクション 人殺しの息子と呼ばれて…」は、2002年に発覚した北九州連続監禁殺人事件の犯人である夫婦の元に生まれ、「人殺しの息子」と呼ばれながら生きてきた息子(24)が、初めてメディアのインタビューを受けたドキュメンタリー。

 自身の怒りや悲しみ、そして苦悩の日々などを告白した壮絶な内容に反響は大きく、番組放送後に全国の視聴者から「ぜひ全国放送でやってもらいたい」との声が多く寄せられたため、今回スペシャル番組として全国ネットで放送することになったとのこと。

 スペシャル番組放送にあたって、関東ローカルで前後編放送した内容を再編集しただけでなく、放送後、再度息子にインタビューを敢行。また、母・緒方純子受刑者による未公開の手紙も紹介するなど、新しい内容も盛り込んでいます。

 凶悪犯罪の犯人の家族がテレビインタビューに応えることはあまりなく、その声を聞くことはめったにありません。

北九州連続監禁殺人事件って? 一審判決で「犯罪史上稀に見る凶悪事件」と判事に言わしめた残虐な犯行

 北九州連続監禁殺人事件は、主犯・松永太がDVで支配した妻の親族の家に入り込み、拷問と虐待によって家族を長期間マインドコントロール下に置いた上で、自らは手を下さず家族同士で虐待や殺人、死体遺棄までを行わせ、小学生や保育園児を含む一家6人を皆殺しにした凶悪事件。主犯の知人男性も殺害され、未成年だった知人男性の娘ひとりが脱出して祖父の家に助けを求めたことで事件が発覚しました。

 残虐すぎるためテレビなどでは詳報が報道されなかった部分も多い事件で、監禁生活から脱出して唯一生き残ることができた少女も、脱出に失敗した際には、足の指の爪をラジオペンチで自ら剥がさせられるなど残虐な虐待を受けています。

 人気コミック「闇金ウシジマくん」で“最も危ないエピソード”と言われる「洗脳くん編」は、北九州連続監禁殺人事件をモデルにしたと言われています。

 「闇金ウシジマくん」の洗脳くん編は、ドラマ「闇金ウシジマくん」シリーズのPart 3で実写化されたため、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

 北九州連続監禁殺人事件の主犯・松永太は最高裁で死刑が確定。松永の妻・緒方純子は共犯として一審では死刑判決が出されましたが、緒方純子も電気ショックによる足指の変形があるなどDVで松永太に支配されていた情状もあり、高裁では一審判決が破棄され、無期懲役に。検察の上告が最高裁で破棄されたため、無期懲役が確定しています。

[工藤ひろえ]