貴乃花親方の理事解任報道でネットに怒りの声! 「相撲協会は腐ってる」「暴力より、組織ぐるみの隠蔽に協力しない方が罪が重いとは」「時津風部屋事件から何も変わってない」
12月28日(木)開催された日本相撲協会の臨時理事会で、貴乃花親方の理事解任と2階級降格が決議されたと各紙が報道しました。協会理事の解任はこれが初めて。各紙報道によると、現在は勧告の段階で、年明け1月4日に開催される評議員会で正式に決まる見通しとのことです。
ただし、1月4日に理事を解任されても、2月に開催される予定の年寄会の役員候補選挙に立候補することで、貴乃花親方は再び理事に就任することも可能だと相撲協会の記者会見では説明されています。
ネットの声「相撲協会は腐りきっている」
貴乃花親方の処分が報道されると、ネット上では「相撲協会は腐りきっている」「暴力より、組織ぐるみの隠蔽に協力しない方が罪が重いってことだね」など、相撲協会に対する怒りと非難の声が一斉にあがりました。
「はー?!貴乃花解任ってありえない。傷害事件の被害者側が悪と判断されるなんて…まともじゃない相撲協会」
「
「もみ消しに協力せず、マスコミや警察沙汰にするような奴は理事 ではないって? 相撲協会がここまで腐ってるとは思わなかった」といった、貴乃花親方が責められている原因は、事件のもみ消しに協力しなかったことだと見る声があがっています。
「時津風部屋事件の繰り返し。死者は出なかったけど、事態はもっと悪い。横綱も理事会も報告を怠っているのに、貴乃花だけが重処分」「時太山事件から何も変わってない体質」など、時津風部屋での集団リンチ殺人事件に言及して、相撲協会の隠蔽体質と暴力容認はまったく変わっていないとする声も少なくありません。
企業で大きな不祥事があれば、まず社長が引責辞任をするかが問われます。最高責任者である理事長の八角親方が減給という軽微な処分であるのに対して、被害者側である貴乃花親方の処分がきわめて重いのはおかしい、との指摘も多数。
「貴乃花の処分が一番重いとかふざけすぎ。もう公益財団資格取り消して一から出直しさせるくらいの処置したほうがいい」など、公益法人として税金免除に値しないとする声も多くあります。
Twitterや掲示板、Yahoo!ニュースのコメントなどを見ていくと、「貴乃花が警察に届け出なかったら協会は公にしなかっただろうな」という声があるように、協会は“なかったこと”として片付けたかったのだろうと考えている人が多くいることがわかります。
また、「おかしいよね。どう考えても相撲協会のイジメ。マスゴミがよってたかって貴乃花親方叩いても、皆わかってる」「相撲の騒動が大きくなったのは貴乃花親方のせいみたいに報道してるけど話を大きくしたのはお前らマスゴミだからな? お前らが貴乃花親方VS相撲協会の構造にしていったんだからな」など、貴乃花親方が会見やコメントに応じないことを連日批判の的にしてきた印象の強いマスコミ報道を批判する声も多く上がっています。
相撲協会の処分に納得する人もいるものの、圧倒的多数が相撲協会を批判
ネットではごく一部ですが、「私は相撲協会側と同じ意見。貴乃花は周りに迷惑をかけすぎた。あれだけ自由勝手にやられたら普通は降ろそうとするはずだよ」など、相撲協会を支持する意見もあります。
また、「貴乃花も協会もおかしい。貴乃花は正規のルートで協会を変えるべきだった。例えば、この問題を相撲協会に最初一任すべきだった。そしてそれを協会がもみ消そうとするだろう。そこで暴れるべきだった」という、貴乃花のやり方も強硬すぎたと見る人も。
とはいえ、ネット上を見る限りでは9割方が相撲協会への批判の声という印象です。
時津風部屋の集団リンチ殺人事件が発覚した後には、相撲人気が急落。空席が目立つ状態からやっと人気が戻ってきて、今年1月には稀勢の里横綱が誕生し日本中を湧かせたばかりです。
貴乃花親方の処分については怒りと失望の声が非常に多く、“やはり暴力容認・隠蔽体質は変わっていなかった”という印象を抱いた人が多いようです。年明けの処分動向しだいでは、再び相撲人気が冷え込んでしまうおそれもあるかもしれません。