ライフ

ロマンスカー対抗!? 京王初の有料座席指定列車「京王ライナー」が2月22日から運行~指定料400円で京王八王子、橋本まで座って帰れる。全席分コンセントや無料Wi-Fiも

[2018/1/26 19:24]

 京王電鉄が25日、2017年9月デビューの5000系車両を利用した同社初となる有料の座席指定列車の愛称を「京王ライナー」に決定し、2018年2月22日(木)から新宿発・橋本行、新宿発・京王八王子行で、夜間時間帯に最速種別の列車として運行を開始すると発表しました。

京王ライナー(5000系車両)

 「京王ライナー」は長距離利用者の着席ニーズに応えることを目的に、夜間時間帯の下り方面で運行。新宿駅出発後の最初の停車駅は、橋本行が京王永山駅、京王八王子行が府中駅で、それ以降は現行の特急停車駅となります。平日は20時~0時台、土休日は17時~21時台で、橋本行・京王八王子行各方面に1時間1本ずつ、1日合計10本が運行されます。

 座席は全席指定制のクロスシートで、座席指定券の料金は一律400円(税込)。最初の停車駅以降に乗車する場合は座席指定料金不要で乗車できます。1編成あたりの総座席数438席。乗車区間の定期券があれば、座席指定券の購入のみで利用でき、定期券がない場合は、座席指定券の他に別途乗車券が必要です。また、座席指定券を事前に購入せず乗車した場合は、座席指定料金に300円を加算した金額を車内検札時に精算となるほか、満席時は着席できないことがあるとのこと。

 座席指定券は専用Webサイト「京王チケットレスサービス」(京王パスポートカード、VISA、Master、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブが利用可能)、または、新宿駅に設置の専用券売機で乗車日当日に購入できます。京王パスポートカードクレジット会員は、「京王チケットレスサービス」で前日予約や、京王グループ共通ポイントでの支払いなどの特典があります。

 京王パスポートカードクレジット会員が、京王チケットレスサービスで「優先予約サービス」に登録すると特典があるほか、「京王ライナーデビューキャンペーン」として、4月30日までに座席指定券を購入すると、次回乗車分の400ポイントがプレゼントされます(1人1回)。

京王パスポートカード:限定デザイン

 車両も車内で快適に過ごせるように、既存車両よりも広い座席、全席分の電源コンセント、無料公衆無線LAN、落ち着いた暖色の照明、新宿駅停車中の車内BGMなど、様々なサービスを提供するとしています。BGMは、メディアでの活躍も多い音楽監督・指揮者の和田一樹氏が作曲したオリジナルです。

 愛称「京王ライナー」(KEIO LINER)は、2017年4月から5月に実施した愛称投票(投票総数:約24,000票)で、京王の新サービスであることをシンプルに表現した「京王ライナー」が、最多得票(約6,300票)を獲得し、愛称に決定したとのこと。

 シンボルマークは、京王ライナーの頭文字「K」と「L」を組み合わせて、5000系車両のフロント部分のデザイン(丸みを帯びた形状、正面の黒、外板のシルバーとそこに映える京王レッドのカラーリング)を表現。「KEIO LINER」のロゴタイプは、スピード感と柔らかさを併せ持つ書体で表現したとのこと。

太字の駅は京王ライナー停車駅。橋本行の停車駅:新宿→京王永山→京王多摩センター→南大沢→橋本。京王八王子行の停車駅:新宿→府中→分倍河原→聖蹟桜ヶ丘→高幡不動→北野→京王八王子

 乗車番線は京王線新宿駅2番線で、乗車口は1両に4カ所あるドアのうち、両端2カ所が開きます。座席指定券の記載と異なる着席の場合のみ、車内で検札するとのこと。

 運行ダイヤは平日・土休日の夜間時間帯を中心に、橋本行・京王八王子行各方面に1時間1本ずつ、1日合計10本を運行。特に平日は、新宿発が深夜0時台まであるほか、京王多摩センターまで最速24分、京王八王子まで最速35分となります。

<新宿発・橋本行>
<新宿発・京王八王子行>
[古川 敦]