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伊調馨選手をめぐるパワハラ問題についての至学館学長の会見、ネットでは尾木ママの「パワハラを感じた」という批判に同意する意見が多数「尾木ママの言う通り」「この会見は失敗」

[2018/3/15 16:56]

 3月15日(木)、女子レスリングの伊調馨選手をめぐるパワハラ問題について、至学館大学の学長兼理事長の谷岡郁子さんが記者会見を開催し「風評被害で学生たち、とりわけレスリング部の者たちが深く傷つけられている」など、報道被害を訴えると同時に、栄監督には特定の選手に練習をさせないというような「権限はない」と断言。パワハラを否定しました。

 各局のワイドショーで谷岡郁子学長の会見の模様が報道されましたが、フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」に出演した尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんは、学長会見から「パワハラを感じました」と批判。

 谷岡学長は、学生相談室もあり、また学長は学生からの相談には最優先で応じると説明。そうした体制が整っているのに、(パワハラがあるなら)わたしの耳になぜ届かないのか、と強い調子でパワハラを事実上否定しました。

 尾木ママはこの点について「選手達はなんで私に相談してこないの、って…こんな怖い学長に聞けるわけないでしょ」とコメント。


 番組を見ていた視聴者から、SNSや掲示板で尾木ママに賛同する以下のような感想が多数上がっています。

 「尾木ママの言う通りなんだよなぁ」

 「尾木ママ ありがとう それが 皆んなの気持ちだと思います」

 「尾木ママに同感。怖いわぁ(´;ω;`)教育者に感じない。持論をゴリ押しする政治家みたい」

 「当時何故自分の耳に入らなかったのか知りたい?これは尾木ママの言う通り。言いにくいに決まってるでしょ。弱者の気持ちが分からない方だという印象ですね。」

 「尾木ママめっちゃ的を得てる! 弱者の気持ちが分かってないってほんとその通り」

 「尾木ママ、まじそれ!!って思う。そんな言い方する人に相談できるかって話。」

 「至学館学長氏の話聞いてて不快感しかなかったけど 尾木ママの言うことがすべてだった おつかれさまでした」

 企業などでも活発な議論や改革案を期待して社内SNSを導入しても、実際そこで意見を書くと「あいつこんなとこ書いてヒマなの?自分の仕事しろよ」と陰で言われてしまったりでSNSや掲示板は閑古鳥、というのはよくある話。受け皿を用意しただけで対応ができているとは言い切れません。

 掲示板などでも「この威圧的な学長に不満を言える学生って居るの?」「ものすごい威圧的でパワハラの権化にしか見えない」といった声があがっていて、学長の話しぶりに威圧感を感じた視聴者が非常に多かったようです。

 「持論をゴリ押しする政治家みたい」という感想もあがっていましたが、実際に谷岡郁子学長は2007年に民主党公認と国民新党推薦を受けて愛知県選挙区から立候補して参院選で初当選。2012年に民主党へ離党届を提出して「みどりの風」を結成。2013年に「みどりの風」から立候補するも落選し、政界引退を表明しています。

 国民のリーダーとして、信念と自信にあふれた態度が求められる政治家としての活動歴から、本来は弁明する側であるはずのパワハラ説明会見でも、話し方や態度が「威圧的」と受け止められる形になった可能性もあるかもしれません。

 掲示板などでは「この会見は失敗だな」との感想も見られます。(学生の意見を聞く複数のチャンネルがあるのに)パワハラが自分の耳に入っていないからパワハラは言いがかり――と言わんばかりの学長の話しぶりに不快感を覚えた人が多かったようです。

[工藤ひろえ]