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カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した是枝監督作品「万引き家族」、宝島社が映画公開に先がけて5/28(月)ノベライズ本を発売~監督自ら書き下ろした作品世界を深める1冊

[2018/5/21 18:42]

 宝島社は、2018年6月8(金)日から全国公開される是枝裕和監督の映画「万引き家族」の同名ノベライズ書籍を5月28日(月)に発売します。

 書籍「万引き家族」は、是枝裕和監督が自ら書き下ろしたもの。価格は1,300円(税別)です。紙の書籍のみで、電子書籍版はありません。

書籍「万引き家族」5/28(月)発売、定価1,300円(税別)

 映画「万引き家族」は、様々な家族の形を描き続けてきた是枝裕和監督の最新作。世界3大映画祭のひとつであるカンヌ国際映画祭に出品され、最高賞の「パルム・ドール」に輝きました。

 日本人監督作品の受賞は、今村昌平監督の「うなぎ」(1997年)以来、21年ぶり4人目の快挙となります。

 是枝監督が、「10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨みました」という「万引き家族」は、東京の下町を舞台に家族ぐるみで小さな犯罪を重ねる一家の、「家族を超えた絆」を描いたヒューマンドラマ。

 祖母の初枝と、彼女の年金を目当てに移り住んできた息子の治と信代夫婦、その息子の祥太、信代の妹の亜紀、治が助けた少女・じゅりの織りなす物語は、人と人との関係が希薄なこの時代に、犯罪でしかつながれなかった家族を通して、真の「つながり」とは何かを問う、作品となっています。

 書籍「万引き家族」は、是枝監督が自ら書き下ろしたノベライズ。映画では語り尽くせなかった人物の背景や感情が描かれ、映画を観て、さらに小説を読むことではじめて、是枝作品特有の、何層にも重なる登場人物の内なる想いがひとつひとつ丁寧に回収され、物語をより多角的に、立体的に捉えることができるとのこと。

 また、登場人物たちが劇中では発することがなかった、“声にならない声”が明らかになることによって、「家族の絆」について、作品のメッセージがより鮮明になるとしています。監督自身による書き下ろしであり、作品世界をより深く理解したい人は読んでおきたいところ。

 宝島社から出版される是枝監督作品のノベライズは、「そして父になる」「三度目の殺人」に続き3作目となります。


映画「万引き家族」作品情報

<作品名>
 万引き家族 [映画公式サイト]

<公開日>
 2018年6月8日(金)

<キャスト(敬称略)>
 柴田治 :リリー・フランキー
 柴田信代:安藤サクラ
 柴田亜紀:松岡茉優
 4番さん:池松壮亮
 柴田祥太:城桧吏
 ゆり  :佐々木みゆ
 柴田譲 :緒形直人
 柴田葉子:森口瑤子
 北条保 :山田裕貴
 北条希 :片山萌美
 川戸頼次:柄本明
 前園巧 :高良健吾
 宮部希衣:池脇千鶴
 柴田初枝:樹木希林

<スタッフ(敬称略)>
 監督:是枝裕和
 脚本:是枝裕和
 製作:石原隆、依田巽、中江康人
 音楽:細野晴臣
 製作:フジテレビジョン、AOI Pro.、ギャガ
 製作プロダクション:AOI Pro.
 配給:ギャガ


[工藤ひろえ]