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キンコン西野さん、「えんとつ町のプペル」美術館開設のため3億円の借金を作り上から目線で寄付を募集「死ぬぞマジで!なんとかしろや!!」→Twitterトレンドで1位に。炎上してバズるのは予定通り?

[2018/6/5 20:58]

 お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんが6月4日(月)に公開した、「【悲報】キンコン西野、3億円の借金を抱える」と題したブログがネットで話題になり、5日(火)には「西野亮廣」がTwitterトレンドワードの1位になりました。

 西野さんはブログで、「SHOWROOM」の新番組「猫舌SHOWROOM」発表会で公表した「美術館建設のため3億円の借金をして同番組で返す」という企画について説明。

 「僕が作る『えんとつ町のプペル美術館』は“美術館”とは名ばかりで、実際に「えんとつ町」を建設して、その間をローラーの滑り台で滑走する超体験型の美術館にするつもりだ。テーマパークと呼んだ方が近いかもしれない。もちろんニューヨークで大ウケしたARもブチ込む。」とかなり大掛かりな施設を建設する構想を明かし、「そんなこんなで3億円の借金である。」と3億円規模を自腹で用意することを表明。

多くの協力者を募った制作方法も大きな話題となった西野さんの絵本「えんとつ町のプペル」表紙(Amazon.co.jpより)

 西野さんは貯金を一切せず、収入はWebサービスや「はれのひ」被害者に成人式をプレゼントするなど「すべて他人に還元している」ため、「なので今現在まるで貯金がないのに、3億円の借金を抱えた。」とのこと。

 その上で、「キミはどうするつもりだ? このまま僕を見殺しにするのか? それとも、僕を助けるのか?」と書き、西野亮廣さん個人名義の銀行口座番号を公開。

 「300万人が100円ずつ募金すればいいのだ。とりあえず、このブログは絶対にシェアしろや。」、「死ぬぞマジで!なんとかしろや!!」など上から目線で募金を募っています。


ブログには応援コメント、Twitterや掲示板では批判コメント

 寄付を募るブログには、「西野さんってやっぱり凄いですね。少ししか出来ないけど寄付します」「昔から大ファンです。数百万の寄付は厳しいですが数十万ぐらいなら出来そうです。頑張ってください!」など西野さんに賛同し協力するというコメントが多数ついています。

 一方で、Twitterや掲示板では批判コメントが多く目に付きます。

 「キンコン西野よ…昔好きだったけど、一言言わせてくれ。 馬鹿じゃね?」、「キンコン西野の借金の話は、知らんがなって思うんだが。自分で返せよ」などTwitterで見られる批判は穏やかなほう。掲示板では「詐欺」「出資法違反」「超えちゃいけないライン一気に飛び越えちゃったな」「作るのはええんよね、だいたい維持できなくて潰す。維持のプラン出してみーや」「3億円でできる美術館ってどんなんや」などなど、歯に衣着せぬ批判が飛び交っています。

 募金の是非はおいておくとして、Twitterのトレンドワードで1位になったり、掲示板でスレッドが立つなど、狙い通り?炎上し、多くの人の注目を集めることには成功したのは間違いありません。

 ちなみに、Twitterのコメントをつぶさに見ていくと、真面目に憤っている人はどちらかというと少数派。「炎上芸自体はまたかって感じだが ヒゲ生やすか剃るかはっきりしてほしい」「うまく募金集まらずに破産したら面白い」「キンコン西野がトレンド入っててまた炎上したのかなって思ったら炎上してた」など、一歩引いて眺めている感じのコメントが多く目につきます。

 「これはまたもう一回、煽るんだろうなあ。」というツイートもありましたが、その予想の通り、西野さんは6月5日(火)に「【最低】キンコン西野の悪質な炎上商法!」というブログを新たに投稿。

 ブログが炎上すれば広告費が入るからブログを見るだけで西野さんの収入になる、というツイートをあげ、西野さんのブログには広告が入っていないため、「1000万pvを稼ごうが、1億pvを稼ごうが、僕には1円も入りません」と反論しています。

 あわせて、税込月額1,000円の西野さんの「オンラインサロン」では「えんとつ町のプペル美術館」に関して面白いやりとりが進行中などとして、定期収入源となる「オンラインサロン」を宣伝。

 多数いる批判派にしても、無視できずついコメントしてしまうあたり、西野さんは巻き込み型の“炎上商法のマイスター”と言ってよさそうです。

【23:54追記】
 西野さんはブログ公開後、「『すでに3億円の借金をしている』とも取れる表現をしてしまいましたが、記者会見でも申し上げましたとおり『3億円の借金ができるメドが立っている』ということで、これから借りる形となります。一部誤解を招く表現をしてしまったことをお詫び申し上げます。」と追記。

 これを見たネット民からは、「まだ借りてもいない借金の返済を目的とした寄付を募るって詐欺じゃないの?」との疑問があがり、さらに炎上中です。

[工藤ひろえ]