ライフ

借金相談件数ワースト1は東京! 雇用形態は正社員6割、非正規2割。きっかけは退職、病気、ギャンブル、リボ払い、子どもの学費…

[2018/8/27 16:24]

 債務・離婚・労務などの民事問題を抱える人々のお悩み解決サイト「街角相談所–法律–」を運営する株式会社HIROKENは、サイトの利用者727人を対象に「債務に関するアンケート調査」を実施、結果を発表しました。


債務相談件数ワースト5は東京、愛知、大阪、北海道、神奈川

 都道府県別債務相談件数のワースト5は、東京都、愛知県、大阪府、北海道、神奈川県となりました。人口が多いため当然とも言えますが、下位の県と比べて人口差以上に東京では借金のある人が多くなっています。

 6位埼玉、7位千葉県、8位福岡県と、上位は都市圏が目立ち、住コストの高さに加えて、消費の誘惑が多いことも影響しているのかもしれません。

 逆に債務相談が少なかったのは、福井県が0.3%でトップ。次いで、0.4%で和歌山県、富山県、島根県、山形県が並びます。


雇用形態は正社員が6割、非正規2割

 借金がある人の雇用形態を見ると、正社員が59.9%、非正規19.3%、自営業15.8%、無職が5.0%となりました。比較的安定していると言われる正社員が約6割と、半数以上を占めていることがわかります。

 正社員だと“借りやすい”ことで、債務に苦しむ人が多くなっているのかもしれません。

 債務相談した人を年収別に見ると、年収300万までは借金平均額は300万円台と大きな変化はないものの、年収500万以上から800万未満の層になると、一気に2倍以上の819万円と借金がかさんでいることがわかります。

 年収800万以上では、平均額は500万円台と500万円~800万円の層に比べて借金平均額が少なくなっています。



借金の理由、2人に1人は「生活費のため」

 借金の理由について聞いたところ、「生活費のため」とする人が44.8%と半数近くに上っていることがわかります。

 借金のきっかけは、稼ぎ手の退職、家族の入院、子どもの学費、趣味やパチンコ、リボ払いなどさまざま。自由回答で、借金がかさんでしまったエピソードが多数寄せられています。

 以下では、借金に関するエピソードの一部をご紹介。入院や退職などは誰の身にも起こり得るだけに、いざという時にも生活費が確保できるよう、多少の貯蓄を用意しておきたいところです。



・生活費に毎月困っており、カードの引き落とし日に支払えず滞納を繰り返していた。クレジットカード4枚すべてに借金をしていた。車の税金やローン、車検など急に必要なお金もカードの貸し出しからどんどん膨らんでいった。法律事務所に相談して、毎月支払いをすることでカードの金額は気にしなくすんだが、毎月額が多く五年間もかかる。(愛知・医療福祉正社員・女性・年収350万/負債額300万)

・元旦那が借金あり。一緒に返済していたが生活不安定で借金がふくらみそれが原因で離婚したが借金はそのままだったので一人で返済するものの借りては返すの繰り返しで行き詰まってしまいました。(北海道・運輸正社員・年収300万/負債額300万)

・リボ払いにしていたものが、残高不足で一回払えなかったら、翌月倍の引き落としが来て、どんどん払えなくなり、電話もできないうちにカードが止められた。(愛知・製造小売サービス正社員・男性・年収300万/負債額115万)

・結婚式場の費用が後払いだった為、夫が貯金をすると言っていたにも関わらず全くしておらず、ローンも組めないと言い、結局私が結婚式費用を全額支払う事になり、カードローンを組む事になった。その後、夫が月々の支払いを手伝うと言う事もなく、育休中で収入が殆んど無いので月々の支払いが厳しく、何とかしたいとずっと思っている。(岡山・製造小売サービス正社員・女性・年収250万/負債額150万)

・大学の時にスキューバダイビングのライセンスを高額で買った。月々の支払いは安いと聞いたから購入したが無知だった。(沖縄・教員臨時雇用・女性・年収150万/負債額250万)

・新規事業が軌道に乗らず。借金がかさんだ。(群馬・自営男性・年収350万/負債額2000万)

・主人が退職した後、派遣や契約社員となり、収入が減りました。(香川・医療福祉正社員・女性・年収300万/負債額300万)

・軽い気持ちで誘われたパチンコにみるみるハマる主人。仕事にも打ち込めなくなり、500万近くあった貯金はなくなり、子どもの学資保険にまで手をつける始末。何度も離婚を考えるも、末っ子が障害がある為踏み切れず、今に至る。現在、借り入れ審査は通らないが、友だちに借りてまでパチンコを辞められない、立派なギャンブル依存症。それでも、借金は600万から300万円台に減った。その分犠牲にしてきたものは数知れず。(滋賀・製造小売サービスパート・女性・年収80万/負債額300万)

・子供が産まれて、仕事が変わり以前の収入の半分くらいになった。アパートよりも中古マンションの方が月の家賃が安くなると思って買ったら、そのすぐあとから管理費が上がって、なんだかんだ税金なども含めると生活費が嵩んでしまった。(新潟・事務パート・女性・年収80万/負債額80万)

・趣味に使いすぎてしまい、毎月リボ払いだしなんとかなるだろうと思ってましたが、一括でも使いすぎてカードを止められてしまいました。あと半年もすれば払い終わるのですが、既にカード解約済みです。(神奈川・製造小売サービス正社員・男性・年収300万/負債額60万)

・鬱になり、入院費が嵩み借金。鬱が治るまでに何年もかかり、借金も雪だるま式に増えていきました。(千葉・製造小売サービス派遣・女性・年収140万/負債額300万)

・シングルで3人の子育て中!長男が高校進学する時、住んでいる地域には学力が届かず断念。2つ隣の市へ通学する事になった。JRは学割がきいても高い。学費は、半年払い。制服代をと思い、カードローンの申請をし借入をした。その後、生活費に困り借入が増えている。(長崎・医療福祉正社員・女性・年収200万/負債額170万)

・妻が脳梗塞になってから、生活費が増えました!(和歌山・無職・男性・年収170万/負債額100万)


[工藤ひろえ]