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完全キャッシュレスの「てんや」! IT活用「大江戸てんや 浅草雷門店」が本日2日(火)オープン~訪日外国人対応。人手不足への対応と顧客満足度の向上を目指す

[2018/10/2 11:23]

 ロイヤルホールディングスのグループで、「天丼てんや」を展開するテン コーポレーションが、新タイプとなるチャレンジ店舗「大江戸てんや 浅草雷門店」を、2018年10月2日(火)にオープンします。

 ロイヤルホールディングスでは持続的な成長を実現するため、グループ全体の業務効率化とIT、ロボティクスの導入など継続したイノベーションをすすめ、従業員満足度と顧客満足度向上につなげることを目指して、これまで、2017年11月にオープンした完全キャッシュレスやキッチンオペレーションの改革を研究・開発する店舗「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店」の運営や、食器洗浄工程ロボットの実証実験など、次世代の店舗づくりを目指す取り組みを進めてきたとのこと。

 それらの研究・開発の成果を既存事業である「天丼てんや」へ拡張的に展開し、天丼てんやの中でも訪日外国人客が9割を占める浅草雷門店を新たに完全キャッシュレスのセルフタイプ型のチャレンジ店舗「大江戸てんや」としてオープン。

 「大江戸てんや」では、「店舗業務のIT化による業務軽減、顧客満足度向上」、「ユニバーサルなキッチンオペレーションによる品質向上と働きやすい環境づくり」、「訪日外国人のニーズに対応した店舗運営」の3つの取り組みを通して、働きやすい環境づくりと顧客満足度向上を目指すとしています。

【店舗概要】
名  称:大江戸てんや 浅草雷門店
所在地 :東京都台東区雷門2丁目18-15 TS ビル 1F
最寄り駅:東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、都営地下鉄浅草線「浅草駅」から徒歩2分
オープン:2018 年10月2日(火)10時
営業時間:10時~21時(ラストオーダー20時40分)(予定)
店舗面積:22.75 坪
席  数:30 席

店舗業務の IT 化による業務軽減、顧客満足度向上

注文・会計・POS 端末

 4カ国語(英語、中国語、韓国語、日本語)に対応する多言語タブレットで注文を受け、支払いの完全キャッシュレス化によって、オーダー管理とレジ締め精算が不要になり管理業務が軽減。独自に開発したモバイルポス(mPOS)により、幅広い決済手段に対応し、注文、会計、調理、提供までを一元的にサポートして生産性向上を目すとしています。

 管理業務の削減で生じる時間は、客との会話や従業員への「おもてなし」教育、商品の品質向上などにあて、より喜んでいただけるような店舗づくりを目指すとしています。

ユニバーサルなキッチンオペレーションによる品質向上と働きやすい環境づくり

 厨房の3カ所(揚げ場、盛り場、セッティングカウンター)へキッチンディスプレイを設置。従来はオーダーを店員がハンディターミナル(注文端末)で入力し、キッチンは伝票を確認して調理、味噌汁や麺のセッティングは料理が出来あがるタイミングで厨房からの声掛けにあわせて行なっていました。

 今回開発したキッチンサポートシステムにより、ディスプレイには商品名ではなく調理指示を表示し、商品ごとに必要な天ぷら食材の組合せや数、盛り付け方法をイラストで表示するなど、シニアや外国人の方など多様な人材が働きやすいユニバーサルな環境づくりを推進。人材の短期戦力化を実現するとともに、天ぷらの品質向上につなげていくとしています。

キッチンディスプレイ(イメージ)

訪日外国人のニーズに対応した店舗運営

 「大江戸てんや」の元店舗となる「天丼てんや 浅草雷門店」では訪日外国人客が約9割を占め、現金以外の決済を要望する人が多いため、「大江戸てんや」では支払いをクレジット、電子マネー、中国モバイル決済の完全キャッシュレス化。

 メニューは松・竹・梅の天丼と野菜天丼、江戸時代には一般的だった串天スタイルの天ぷら(テイクアウト専用)など、海外客にわかりやすく選びやすいメニューを用意。また Free Wi-Fi「FON」も導入し、快適な無線LAN環境を提供するとのこと。

【利用できる決済】
クレジットカード:Visa、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、DISCOVER、銀聯
電子マネー:Suica、PASMO、TOICA、ICOCA、Kitaca、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけん、楽天 Edy、iD、QUICPay、WAON、nanaco
モバイル決済:アリペイ、ウィーチャットペイ
※楽天 Pay、LINEPay など国内モバイル決済も順次導入予定

「大江戸てんや」入店から退店までの流れ

 入店すると、最初に注文と会計をした後、自身で注文商品を受け取り・片付ける、セルフタイプの店舗。

「大江戸てんや」キッチンサポートシステム

 「天丼てんや」ではお手頃価格で美味しい天丼を提供するため、創業時に独自に開発したオートフライヤー(天ぷら自動揚げ機械)を軸とした調理システムを稼働。今回新たに開発したキッチンサポートシステムにより、シニアや外国人の方など多様な人材が働きやすいユニバーサルな環境づくりを推進するとのこと。

【キッチンディスプレイ(A):揚げ場】

揚げ場のディスプレイ(イメージ)

 注文された商品が画面に表示され、商品ごとの揚げるべき天ぷら食材の組合せと数、必要な食材をイラストで表示するため、暗記や計算が不要に。

【キッチンディスプレイ(B):盛り場】

盛り場のディスプレイ(イメージ)

 揚がってきた天ぷらを1品ごと盛り付け、盛り付ける順番、1品ごとの食材をわかりやすくイラストで表示するので間違いがなく、ディスプレイ画像どおりの商品に仕上げることができます。

【キッチンディスプレイ(C):セッティングカウンター】

 伝票1枚ごとに商品のセット例が表示されます。調理された商品をセッティングし、全て揃い呼び出しボタンを押すと店内のモニターに番号が表示されます。

「大江戸てんや」メニューラインナップ(※価格は全て税込)

 天丼(持ち帰り用弁当含む)は海外の方に人気の海老の天ぷらを中心とした松・竹・梅の天丼と野菜天丼の4種を中心に、小さなそばまたはうどんのセット、定食スタイルを提供。また、現代の天ぷらの形ができたといわれる江戸時代のスタイルで、食べ歩きも楽しめるテイクアウト専用のお手軽な串天メニューなど、海外客もわかりやすく注文しやすいメニューが用意されます。

天丼+小そばセット(松)1,430円
定食スタイル (竹)1,170円
天丼弁当(梅)750円
すり身串天 200円
えび・いか串天 300円
ハムステーキ串天 250円
[古川 敦]