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歌舞伎「風の谷のナウシカ」上演決定! 原作漫画の全てを昼夜通しで上演~ナウシカは菊之助、クシャナは七之助

[2018/12/14 22:19]

 松竹が13日、2019年12月に新橋演舞場で新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を上演することを発表しました。

(c) Studio Ghibli


 1982年2月号の「アニメージュ」で連載が始まった宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」は、その2年後にはアニメーション映画となり、今回初めて歌舞伎として上演されることになったとのこと。全7巻からなる原作漫画の世界を、昼夜通し上演で見せる今回の歌舞伎は、連載途中で映画化された内容とは異なり、原作漫画のすべてを上演するとしています。


 辺境の小国「風の谷」の族長の娘である主人公のナウシカ、そして、ナウシカと対をなす大国トルメキアの司令官である皇女クシャナ。海外でも出版され、映画も上映されて世界に知られるヒロインたちが、歌舞伎の女方としてどのように表現されるのか期待が高まりますが、ナウシカは菊之助、クシャナは七之助が勤め、そのほかの出演には、松也、巳之助、尾上右近が発表されています。

新橋演舞場

 途中に、映画制作のためなどの中断を挟みながら1994年3月号まで、足掛け13年連載された原作漫画は、単なるSF漫画、ファンタジー漫画という枠を超え、作者、宮崎氏のさまざまな思いが込められた一大叙事詩とも呼べる大作。また、架空の生物や巨大な武器兵器など、およそ歌舞伎には登場しない要素があふれます。

 脚本は、映画「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)や「コクリコ坂から」(2011年)で、宮崎との共同脚本に名を連ねる丹羽圭子氏。演出は、今年8月に新橋演舞場で上演された新作歌舞伎「NARUTO -ナルト-」を手がけたG2が担当します。

[古川 敦]