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重機のオールスター大集合! 企画展「『工事中!』 立ち入り禁止!?重機の現場」が明日8日(金)から開幕~最大13t級までの重機から「トミカ」の重機コレクションまで

[2019/2/7 18:16]

 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)で、2019年2月8日(金)~5月19日(日)まで、企画展「『工事中!』~立ち入り禁止!?重機の現場~」(主催:日本科学未来館、読売新聞社、フジテレビジョン、BS日テレ)が開催されます。開館時間は10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)。入場料は大人(19歳以上)1,600円、中人(小学生~18歳)1,000円、小人(3歳~小学生未満)500円。

上から時計回りに、四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン[日立建機]、SCX2000-3クローラクレーン[住友重機械建機クレーン]、CatR312F油圧ショベル[キャタピラー]

 普段立ち入ることができない工事現場の内側を探検する企画展で、「最新の土木や建築の技術をひも解きつつ、これから工事現場に起ころうとしている劇的な変化や、そこから想像される持続可能で安全・快適な未来を来館者とともに考える」としています。公式サポーターにはANZEN漫才が就任しています。


 厳しい自然環境においても豊かな生活が成り立つのは、土木技術が作ってきた基盤のおかげで、現代でも、重機は工事現場で活躍し、人類のフロンティアを広げ続けています。また、自然災害の現場においても、重機は早期に復興するのに欠かせない道具の一つ。

 今回の企画展では、整地、建設、解体といった工事現場の工程ごとに、最新のブルドーザなどの実機(全10機)、大型クレーンの運転席や解体現場で活躍する油圧ショベルのパーツなど、迫力ある重機を間近に観察しながら、工事現場の世界を体感できます。

公式サポーターのANZEN漫才

 また、重機のオールスターが大集合するだけでなく、炭素繊維など、新しい素材を取り入れた技術開発も紹介されます。さらに、タカラトミーも「トミカ」の重機コレクションを展示します。いま市販されているものに加え、販売がされていない昔の貴重なものもあるそうです。


展示内容]

プロローグ:「地球」工事中!―文明を築く技術

 人類誕生からこれまでの土木技術の営みを絵巻調のイラストで紹介。また、最新の双腕重機(四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシン)の実機を展示し、重機に関する過去から近未来を紹介します。

第1章:「大地」工事中!―世界を拓く重機たち

Cat 910Mホイールローダ【キャタピラー】

 工事現場で活躍する重機と土木の技術を紹介するエリア。ブルドーザやホイールローダの実機を間近で観察し、大地を切り拓く力強さや迫力を感じられるとのこと。また、日本の高い技術力を持って世界の難工事を成功させた「ボスポラス海峡横断鉄道トンネル建設工事」の事例から「地中を掘る」技術の一つである「シールドマシン」が紹介されます。

第2章:「都市」工事中!―建物、街、生活をつくる

油圧ショベル ユンボY-35【キャタピラー】

 街中の大規模工事現場の様子を紹介するエリアです。工事現場の万能選手である油圧ショベルの実機(3台)や、ジャンボジェット機と同じ重量をつり上げ可能な大型クレーンの運転席やフックなどを展示し、生活を支える建物や街をつくる技術が紹介されます。

 また、コンクリートや鉄鋼など、工事現場に欠かせない材料の科学を紹介。さらに、重機を動かし街を作り上げる現場の人々の紹介や、2020年東京オリンピックに向けて急ピッチで建設が進められている「新国立競技場」の建設の様子も映像や写真で紹介されます。

第3章:「都市」再・工事中!―解体の美学

鉄骨・鉄筋コンクリートカッターガジラDSカッター【タグチ工業】

 街中で行なわれる解体工事について紹介するエリア。狭い土地の中でいかに効率的に、また周囲に影響を与えないように解体するか、解体技術にもさまざまな工夫が凝らされています。

 解体現場で活躍する油圧ショベル用のアタッチメントを紹介するほか、鉄筋を含んだコンクリートの圧砕や鉄骨の切断、さらには鉄筋の収集を効率化する巨大電磁石など、それぞれ特色のある機能を持ったアタッチメントを、そのきめ細やかな工夫とともに紹介されます。また、特殊な方法で解体された作業の様子なども紹介されます。

第4章:「未来」工事中?―これからもくらしを支えるために

UR-W295CBRミニ・クローラクレーン【古河ユニック】

 重機をとりまく技術革新や未来の工事現場を紹介するエリア。現在では、ICT(情報通信技術)や自動運転、ロボット技術の導入により、より効率かつ安全に工事を進められるようになり、炭素繊維など、新しい素材を取り入れた技術開発も進んでいるとのこと。

 さらに、災害からの復旧作業など、重機が活躍する現場も人々の安全や快適な暮らしを支えることに、より密接になり、文明を更新し続けるこれからの土木・建築技術に有用な新しい技術を紹介されます。

写真スポット

 ミニ油圧ショベルとミニホイールローダの実機に乗車し、記念撮影を行なえます。

エピローグ

 重機が活躍する現場やそこで働く人々の様子を大迫力のシアターエリアで体感し、人類と重機の深い関わりが見られます。

[古川 敦]