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「ぼくらの7日間戦争」がアニメ映画化決定! ティザービジュアルと特報動画公開~宮沢りえの女優デビュー作から約30年後の2020年が舞台

[2019/6/11 15:05]

 1985年に刊行され、宮沢りえさん主演で実写映画化されたベストセラー小説「ぼくらの七日間戦争」を原作としたアニメ「ぼくらの7日間戦争」の映画化が決定、2019年12月に公開することが発表されました。作品公式サイトのオープンに合わせて、ティザービジュアルと特報が公開されました。なお、少年少女たち演じる豪華俳優陣は後日発表するとのこと。

 ティザービジュアルは舞台となる雄大な山々に向かい、これから始まる7日間に期待に胸をふくらませる少年少女6人が描かれています。特報では主人公の守を中心に、それまでの何気ない日常生活から大人に対する抵抗の始まりと、少年少女が大人へと成長する始めの一歩、“スタートライン”を表しています。彼らにとっての戦争は何か? 彼らが対峙していく敵とは何なのか? そして英治とひとみは登場するのか? 原作ファンの想像を膨らませる特報映像となっています。

映画『ぼくらの7日間戦争』特報【12月全国ロードショー】

 30年以上にわたって、累計発行部数2,000万部を超える「ぼくら」シリーズの第1作「ぼくらの七日間戦争」は、大ヒットした宮沢りえさん主演の実写映画「ぼくらの七日間戦争」で、親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーがアニメーション映像によって展開されます。



アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」の場面写真も公開しちゃいます! 主人公の守と綾、そして廃工場…? 2020年を舞台とした新しい「7日間戦争」を予想してみてください。 #7日間


 過去に映画脚本を書いたこともある原作者の宗田理氏はアニメ映画化に対して「わくわくする」と期待を寄せ、その脚本に太鼓判を押したとのこと。その新ストーリーの象徴として、タイトルは漢数字の「七」ではなく、アラビア数字の「7」で、「ぼくらの7日間戦争」とし、昭和の名作実写映画が時を超えて、令和に生きるすべての「ぼくら」ファンに贈るアニメーション映画としています。


 企画の発端は、1988年の実写映画公開から30年を迎え、「ぼくら」シリーズの累計発行部数が2,000万部を超えたことがきっかけ。「ぼくらの七日間戦争」の刊行当時は、学生運動をした世代の管理教育といった社会背景が下地にあったことで中高生を中心に人気を呼んで大ベストセラーとなり、1988年に公開された実写映画は、数々の作品で主演女優賞を総なめにしている宮沢りえさんの女優デビューにして初主演作として注目を集め、戦車や廃工場でのアクションといった大胆な演出が反響を呼びました。また映画の主題歌となった、TM NETWORKが歌う「SEVEN DAYS WAR」は、ファンの記憶に強く残るメロディーラインでした。

 その後も30年にわたって40作を超える続編が発表され、「ぼくら」シリーズの世界では、主人公の菊地英治や中山ひとみは中学生から高校生、大学生、そして大人へと成長していく姿が描かれています。91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている原作者・宗田理氏に、「ぼくら」の世界で現代の少年少女たちが戦う“7日間戦争”をアニメーションで表現したいと提案したところ、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に再映画化を快諾したとのこと。

 監督を務めるのはテレビアニメ「ブレイブビーツ」で監督デビューし、「ドリフェス!」などの話題作を手がけてきた村野佑太氏。脚本を務めるのは、映画「ブレイブストーリー」やNETFLIXで話題となった「DEVILMAN crybaby」など、数々のアニメ大作を執筆してきた大河内一楼氏。

原作者:宗田理(91)氏のコメント

 子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。これは作者にとってこの上ない喜びです。

 今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください。

監督:村野佑太(34)氏のコメント

 解放区より愛をこめて―
 原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。
 今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。
 原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。

 今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。 原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の 7 日間戦争を紡いでいけたらと思います。

[古川 敦]