ネットの話題

京都アニメーションの火災で「KyoAni」が海外でもTwitterトレンドに~米国では京アニ作品のライセンシー企業がWeb募金を開始、1時間で400万円超の募金

[2019/7/18 16:55]

 京都アニメーションのオフィス火災のニュースでは、まだ所在が確認されない社員が何人もいると報じられ、被害状況があきらかになるにつれ、ネットでは「なぜこんなことができるんだ」など大きなショックと怒りの声が上がっています。

大ブームを巻き起こした京都アニメーションの作品「けいおん!コンパクト・コレクションBlu-ray」のジャケット(Amazonより)

 日本国内では、京アニ火災、京アニ放火、京都アニメーションなど関連ワードがTwitterトレンドを埋め尽くしていますが、Webニュースなどを通じてあっという間に世界にニュースが広まり、海外のアニメファンからも「どうかスタッフのみなさんが無事でありますよう」という祈りの声が上がっています。

 いまや日本のアニメはワールドワイドなコンテンツ。このため、驚きと悲しみ、そして怒りの声は日本国内にとどまらず、アメリカやカナダ、フランス、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、メキシコなど海外のTwitterでも「kyoAni」がトレンドワードとなっています。

世界中で「KyoAni」がトレンドワードに

 また、京都アニメーションのアニメをはじめとした日本のアニメ作品のライセンスを受けて米国でDVDやキャラクターグッズなどを販売する企業Sentai Filmworksは、京都アニメーションの助けになりたいとWeb募金を開始。開始から1時間で、日本円にして400万円超の募金が集まっています。

 募金サイトでは、募金するとともに英語、中国語、日本語などで「がんばって」「本当に悲しい」「ほんのちょっぴりでも助けになれば」などのメッセージが寄せられています。

京アニの助けになりたいとクラウドファンディングサイトで募金ページを立ち上げたSentai Filmworks
立ち上げて1時間で3万8,000ドル超の募金が集まる

 なお、募金ページは海外のサイトで英語表記、募金もドル立てです。上記ページは認証済みのSentai Filmworksが告知しているので大丈夫と思いますが、災害といってもいいほどの規模となった火災事件で、心を痛めるアニメファンをターゲットにした詐欺サイトが今後次々に立ち上がることも考えられます。

 日本国内在住者なら、急いで海外サイトで募金しなくても、今後どういった形で京都アニメーションを応援できるか、少なくとも被害状況などがはっきりしてから考えた方が良いかもしれません。

[工藤ひろえ]