エンタメ

投球、卓球、スピン、ドリブルを2割早回し… TBS「消えた天才」で速く見える加工が判明~「根幹部分を加工することはあってはならない」。調査完了まで放送休止

[2019/9/5 17:22]

 TBS系で毎週日曜20時から放送しているドキュメンタリー・バラエティ番組「消えた天才」(MC:バナナマン 設楽統さん・日村勇紀さん、日比麻音子さん)が公式サイトで、8月11日放送のリトルリーグ全国大会で全打者三振の完全試合を達成した当時12歳の少年の試合映像を放送した際、映像を早回しすることで実際の投球よりもストレートの球速が速く見える加工を行っていたことが判明したと発表しました。

 加工が行われたのは、放送した投球シーン全31球のうち7球で、投手がボールをリリースした瞬間からキャッチャーミットに収まるまでの約0.5秒間について、映像のスピードを実際よりも2割程度速くしていたとのこと。TBSでは「アスリートの凄さを実際の映像で表現するという番組の根幹をなす部分を加工することは、番組としては絶対にあってはならない手法だと考えております」として、「取材に協力してくださったご本人及び関係者の方々、そして番組をご覧いただいた視聴者の皆様に深くお詫びいたします」と謝罪しています。

 また、過去の放送で、同様の加工が行われていなかったかどうか調査を行なった結果、現時点で8月11日放送分の他に3件あったことが確認されたとしています。

 TBSでは、「今回の事案を重く受け止め、調査が完了するまで『消えた天才』の放送を休止する」としています。

【2018年1月3日放送】
 インターハイ卓球女子シングルスで優勝した女性が現役引退後、29歳になった時に卓球をする映像のスピードを実際よりも2割程度速くしていた。

【2018年1月3日放送】
 地方のフィギュアスケート大会で優勝した当時小学生の男子の映像について、スピンのスピードを実際よりも2割程度速くしていた。

【2018年11月4日放送】
 元Jリーガーの男性が小学生時代に出場した試合について、ドリブル突破を図る映像のスピードを2割程度速くしていた。

[古川 敦]