喫煙者のうち2割弱は「知らない」、4月からの“屋内原則禁煙”施行~屋内禁煙化をきっかけに禁煙しようと思う人は、わずかに1割未満
2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立し、2020年4月からは、飲食店内は原則屋内禁煙となります。
間近に迫っていますが、現在はまだ喫煙席がある飲食店も多いため、あまりピンときていない喫煙者も。喫煙者に原則屋内禁煙となることが十分周知されていないと、飲食店などでトラブルの原因になりかねません。
こうした状況を踏まえて、旅行関連事業などを展開する株式会社エアトリは、20~70代の男女1,893名を対象に「店内禁煙」に関する調査を実施。結果を発表しました。
元喫煙者が3割を超え、喫煙者は3割弱に減少
調査では、喫煙者が27.4%、非喫煙者が42.4%、元喫煙者が30.2%となり、最も多いのは「非喫煙者」で約4割でした。
3割に上る元喫煙者に禁煙の理由を聞いたところ、1位は「自身の健康の為」74.1%、2位は「家族の健康の為」29.2%となり、健康を考えて禁煙する人が大多数であることがわかります。
次いで3位には、「節約の為」20.3%という理由が上がりました。
4月から飲食店では原則屋内禁煙となることを「知らない」喫煙者が2割弱
飲食店での屋内禁煙化は、喫煙者からすると最も吸いたくなる食後に店内でタバコが吸えなくなるため、毎日の生活に影響する問題です。
ところが、原則屋内禁煙になる事を 「知らない」と回答した喫煙者は17.8%でまだ2割弱存在することがわかりました。
周知が行き届かないと、トラブルの原因になりかねません。飲食店側も、事前に店内掲示などで周知を徹底するべく対策しておいた方が良いかもしれません。
喫煙者の約9割、屋内禁煙をきっかけに禁煙しようと「思わない」
喫煙者に屋内禁煙の法案施行を機に禁煙しようと思うか聞いたところ、「禁煙しようと思わない」は90.3%に上りました。法案が施行されても、自身の嗜好は貫く人が多いようです。
屋内禁煙の法案施行を機に 「禁煙しようと思う人」9.7%と1割弱でした。