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本日31日(土)はハロウィーン! 発祥の地、アイルランドの大使館が起源を紹介~悪魔的に難解な「ハロウィーンクイズ」も

[2020/10/31 09:29]

 10月31日は秋の収穫祭「ハロウィーン」。発祥の地、アイルランドの大使館が、公式サイトやSNSで起源などを解説しています。ポール・カヴァナ駐日大使は、「ハロウィーンは古代アイルランドのお祭りで、近年世界規模で祝われるようになりました。それがここ日本でも『居場所』を見つけ、定着していることを喜ばしく思います。このこともまた、両国の文化的つながりの表れと言えるのです」とコメントしています。

 アイルランドの大使館の公式サイトでは、悪魔的に難解なクイズ「ハロウィーンクイズ」を出題。1問間違えるだけで恐ろしいことが待ち受けているかも…。また、SNSでは、ハロウィーンの伝統的な遊びやレシピを紹介しており、「今年は家でハロウィーンを楽しむことになるかと思います。地上をさまよう死者の魂から身を隠すため、怖い仮装をするかどうかはあなた次第。ハロウィーン発祥の地アイルランドから皆様へ、ハッピー・ハロウィーン!」とお祝いしています。

指輪など様々なものを中に仕込んで焼き上げた伝統的なハロウィーン用のフルーツケーキ「バーンブラック」。切り分けて食べた時に出てきたものでその人の運勢を占います

Ireland: Home of Halloween
Halloween in Ireland

ハロウィーンの起源

 ハロウィーンは、アイルランド語で「夏の終わり」を意味するお祭り「サウィン(Samhain)」が起源。何千年も前の古代ケルト人たちは、収穫期の終わりを焚き火、饗宴、異教徒の儀式で祝っていました。

 古代の人たちは、サウィンを現世と来世を分ける境界が弱まる時と捉え、死者の魂が墓からよみがえり、地方をさまよって生家に帰ると信じていました。死者の魂は、幽霊や妖精、ゴブリン、悪魔などの姿をしており、彼らが家に戻ってきた時に機嫌を損ねないよう、当時の人々は食べ物や飲み物を出し、自らも不気味な仮装をして身を隠していました。

 後にキリスト教がアイルランドに伝わり、何らかの形で数々の超自然的思想と共存し、そのお祭りの人気は維持されました。

 そして、過去2世紀にわたるアイルランドからの移民に伴い、このハロウィーンの伝統がアメリカに伝えられ、世界的な人気へと発展することになりました。

 現代のアイルランドでもハロウィーンは伝統に則って祝われており、デリー、ミース、ダブリンで開催される有名なフェスティバルには、毎年多くの参加者が集まります。今年は世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、例年とは異なるプログラムになることが見込まれますが、それでもなお、新たな試みとなる多くの企画により、家族や友人とともにハロウィーンを楽しむことができるとのことです。

[古川 敦]