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高校生1,000人超に聞いた一番好きな芸人、同率1位は「千鳥」と「NON STYLE」! これからブレイクしそうと思うのはM-1王者「マヂカルラブリー」

[2021/2/24 20:49]

 LINEリサーチは、日本全国の高校生の男女を対象に、高校生の好きな「お笑い芸人」について2021年1月に調査を実施。1,047の有効回答をまとめた結果を発表しました。

 LINE株式会社は約538万人のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマホ専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営。定期的に若者の流行や高校生の実態調査を行い、結果を公表しています。


高校生が一番好きなお笑い芸人は、「千鳥」と「NON STYLE」!

 調査で、高校生が「一番好きなお笑い芸人」は、同率1位で「千鳥」と「NON STYLE」が並びました。男女別に見ると、「千鳥」は特に女子高生の人気が高く、「話題になっている動画配信サービスの番組」でも、「千鳥」の「相席食堂」が上位にランクインしています。

高校生が一番好きなお笑い芸人No.1の「千鳥」(吉本興業の公式プロフィールより)

 同率1位の「NON STYLE」は、コロナ禍の下でもお笑いを楽しんでほしいと、2020年にYouTubeで「NON STYLEチャンネル」を開始。千鳥ほどテレビのバラエティー番組に多く出演していないものの、YouTubeで公開しているネタ動画は再生数100万超えが多数。次々に繰り出すボケとツッコミのテンポのいい漫才が、高校生に支持されているようです。

高校生が一番好きなお笑い芸人同率No.1の「NON STYLE」(吉本興業の公式プロフィールより)

 全体の3位にランクインしたのは「サンドウィッチマン」。男女別ランキングでは男子高校生の好きな芸人1位となっていて、男子高校生からの人気が高いことがわかります。

高校生の好きなお笑い芸人3位の「サンドウィッチマン」(グレープカンパニーの公式プロフィールより)

 4位は「陣内智則」さんで、女子・男子どちらも4位にランクインし、安定した人気を誇っています。5位は2018年にM-1グランプリで優勝し、第7世代ブームを巻き起こした「霜降り明星」。霜降り明星は男子の人気が高く男女別の男子ランキングでは5位となっていますが、女子ランキングでは10位ランキング外でした。

 男女別にみると、5位以降は男女で違いが大きく、女子では5~8位に「お笑い第7世代」に入る「EXIT」や「ぺこぱ」、「ミキ」、「四千頭身」がランクイン。

 一方、男子では、「ジャルジャル」や「ダウンタウン」、「バナナマン」、「東京03」、「バカリズム」といった、コントの実力派やベテランがランクインする結果となりました。

 「和牛」や「ミキ」は男子よりも女子に人気があり、「明石家さんま」さんは、男子・女子ともに10位にランクイン。ランキング内の最年長となる65歳(2021年2月現在)ですが、テレビ番組で多く見かける明石家さんまさんは、半世紀ほど年の離れた高校生にも人気があるようです。

高校生が一番好きなお笑い芸人ランキング TOP5



これからブレイクしそうだと思うのは「マヂカルラブリー」、「おいでやすこが」

 「今後来そう/ブレイクしそうだと思うお笑い芸人」については、全体TOP5までに「M-1 グランプリ 2020」のファイナリストが3組ランクインする結果となりました。

 1位の「マヂカルラブリー」は2020年の王者であり、全体2位の「おいでやすこが」は同じく2020年の準優勝者です。高校生もM-1グランプリに注目している様子がうかがえる結果となりました。

 全体1位の「マヂカルラブリー」は、独特でシュールな芸風が話題。特に男子高校生に人気があり、男女別ランキングでは男子で1位となっています。

2020年のM-1チャンピオン「マヂカルラブリー」(吉本興業の公式プロフィールより)

 一方、女子の1位は、全体2位の「おいでやすこが」。吉本興業に所属する2人のピン芸人がM-1出場のため急遽結成したお笑いユニットで、絶叫のような大声ツッコミが話題です。

 3位以降は、「四千頭身」、「ぺこぱ」、「EXIT」のお笑い第7世代が続きました。

 男女別にみると、男子で4位の「ジャルジャル」は「一番好きなお笑い芸人」でも男子の6位にランクインしています。男子ではマヂカルラブリーの支持も高く、身体を使ったアクションによるシュールなお笑いが好まれる傾向がありそうです。

 同様に、女子でブレイクしそうな芸人にランクインしている「ぺこぱ」や「EXIT」「四千頭身」は、「一番好きなお笑い芸人」でも女子のTOP10にランクインしています。いま一番好きでおもしろいと感じている芸人さんが、これからますます活躍してブレイクするだろう、と期待しているのかもしれませんね。

高校生に聞いた、これからブレイクしそうなお笑い芸人 TOP5


高校生は約8割がお笑い好き。お笑いを見るのは「テレビ」「YouTube」がメイン!

 調査では、高校生にお笑い(漫才、コント、大喜利、モノマネなどすべて含む)が好きかどうかも調査。「とても好き」、「やや好き」を合わせると全体の約8割に上り、高校生の多くがお笑い好きであることがわかりました。

 男女別では、女子は76%、男子は81%がお笑い好きで、男子のほうがお笑い好きな人がやや多いことがわかりました。

 学年別では、男子・女子ともにお笑い好きの割合が高校3年生でもっとも多くなる傾向があったそうで、進学・就職でプレッシャーの大きい3年生は、お笑いで気分転換しているのかもしれませんね。

高校生に聞いた「お笑いは好き?」

 「ふだんお笑いを見たり聞いたりするときの方法は?」と質問したところ、全体では「テレビ放送(地上波/BS)」が1位で約8割に上りました。

 LINEリサーチが過去に行った調査「どんな番組を見てる?高校生のテレビ視聴状況」でも、9割以上の高校生が毎日何かしらのテレビを見ており、中でもバラエティーのジャンルが人気でした。バラエティー番組でお笑いを見ている高校生は少なくないようです。

 全体の2位は「YouTube」で6割近くに上りました。「テレビ放送」と「YouTube」は、お笑いを見るときの方法としてよく利用されているようです。

 コロナ禍でテレビのお笑い番組や

 ほかにも、「TikTok」でお笑いを見る高校生も2割近くいて、全体で3位となりました。

 一方、動画配信サービスやスカパー!などの有料チャンネル、DVDなどは1割以下で低い割合にとどまりました。

 「ライブやイベントなどを実際に見に行く」という人は、5%以下とさらに少数でしたが、これについてはコロナ禍の下でイベントの多くが中止・延期となったり、3密を避ける生活習慣が影響している可能性もありそうです。

高校生がお笑いを見たり聞いたりするときの方法。1位のテレビと2位のYouTubeが圧倒的
[工藤ひろえ]