奥村チヨ、辺見マリ、山本リンダ、夏木マリ…セクシー系歌手のルーツを探る! 「にっぽんセクシー歌謡史」が本日21日(金)発売
インプレスグループで音楽関連のメディア事業を手掛けるリットーミュージックが、「にっぽんセクシー歌謡史」を2021年5月21日(金)に発売します。四六判ソフトカバー592ページで、価格は2,200円(税込)。
かつて昭和の高度成長期に、歌謡界を席巻した「お色気歌謡」。その歴史は古く、ルーツは昭和初期に遡ります。日本の音楽シーンの歴史をたどってみても、お色気歌謡の流行は、経済が上向きの時期に何度かの隆盛が起きており、各時代で魅了し続けてきました。
ことに70年代に大きな成功を収めた幾多の女性歌手たちは、テレビの歌番組全盛とリンクして、ビジュアル面を強調することで一時代を築きます。この時期を中心にした女性歌手による歌謡曲を「セクシー歌謡」と呼び、奥村チヨさんや、山本リンダさんといったセクシー系歌手のルーツを探り、その進化と変貌のプロセスを検証。
「にっぽんセクシー歌謡史」では、ある時期を境に急速に衰退し、いつしか音楽シーンから消え失せてしまったこのジャンルを、あくまで「音楽史的な側面」から紐解き、お色気が日本の音楽史に与えた影響について、関係者の証言も交えてまとめてられています。
装画を担当しました馬飼野元宏さん著「にっぽんセクシー歌謡史」本日発売です!表紙をはがすと裏表紙に使っていただいたバストアップのイラストが2色刷りでドーンと使われてるおしゃれな装丁です。デザインはサリー久保田さん!セクシー歌謡100年史を網羅する最高に読みごたえのある1冊です。pic.twitter.com/l1VhITqbC1
— 吉岡里奈6/16-30個展@VINYL (@yoshiokarinana)May 21, 2021
【目次】
第1部 お色気歌謡の時代 昭和初期?60年代終盤まで
第1章 昭和初期に始まったエロ歌謡とは何か
第2章 鶯芸者とお座敷ブーム
第3章 浜口庫之助とお色気歌謡
第4章 ムード歌謡の隆盛と日本の高度経済成長期
第5章 GS時代とゴーゴーガール?サイケな時代のお色気百花繚乱期
第6章 映画産業衰退期とお色気女優の歌手仕事
第7章 セクシー歌謡全盛時代
第2部 セクシー歌手トップ4の履歴書
奥村チヨ
辺見マリ
山本リンダ
夏木マリ
第3部 70年代以降のセクシー歌謡
第8章 酒井政利の熟女再生路線
第9章 喪失歌謡
第10章 セクシー系ガール・グループの歴史
第11章 80年代以降のセクシー歌謡
【著者プロフィール】
馬飼野元宏(まかいの・もとひろ)
音楽ライター、編集者。主な編著に『昭和歌謡ポップス・アルバム・ガイド』『昭和歌謡職業作曲家ガイド』、『HOTWAX歌謡曲名曲名盤ガイド』(以上シンコーミュージック)、共著多数。『ヒット曲の料理人 編曲家・萩田光雄の時代』『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』(ともにリットーミュージック)では構成を手がけた。