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全長37.6cmの戦艦「大和」の超精密ペーパークラフトが付録で税込1,150円! 「歴史群像8月号」が発売~46センチ主砲の砲身が上下動し主砲塔も回転。当時の写真など史料を踏まえて造形考証

[2021/7/10 13:06]

 ワン・パブリッシングが、1/700スケール、全長37.6センチの本格派の豪華付録「戦艦『大和』超精密ペーパークラフト」の付いた「歴史群像8月号」を2021年7月6日(火)に発売しました。特別価格は1,150円(税込)。

 ペーパークラフトといえば、簡単に組み立てられるけど大幅にデフォルメされていて、本物とはだいぶ形状が違うというのが一般的。「戦艦『大和』超精密ペーパークラフト」は、こうした常識を覆す超リアルなペーパークラフトとしています。

 スケール(縮尺)は艦艇プラモデルで一般的な1/700で、組み立てると全長37.6cmになります。船体下部は水面のラインでカットされたウォーターライン・モデル。「大和」の代名詞、46センチ主砲の砲身が上下動し、主砲塔も回転します。当時の写真など、史料を踏まえて造形考証を行ない、昭和20年4月6日に沖縄へ向けて最後の出撃をする直前の姿を再現。たとえば、沖縄出撃時の「大和」は甲板の縁にほぼ全周に及んで白い四角形のマーキングが施されていましたが、こうした細部も再現されています。

歴史群像ホームページで無料でダウンロードできる「海面ジオラマシート(PDF)」に載せた状態

 付録は全32ページの冊子になっていて、パーツが並んだ「展開図」のページと組み立ての手順や道具などの解説頁から構成されています。初心者でも作れるように、丁寧にわかりやすく解説されています。さらに本誌では、完成させたペーパークラフトを用いて「大和」の特徴や設備を解説。「大和」を完成させれば、解説記事を読みながら完成品を見ることで、「立体的な教材」として、「大和」の特徴をより深く理解できるとしています。

戦艦「大和」とは?

就役前の昭和16年(1941)10月、高知県宿毛湾沖を全力航行中の『大和』(写真=National Archives)

 「大和」といえば、世界最大の46センチ主砲を3門備えた砲塔3基を装備した「世界最強の戦艦」として知られています。この砲塔1基の重さがなんと駆逐艦1隻分に相当、主砲の最大射程は42kmで、概ね東京駅から直線距離で大船駅までに相当します。全長は263m、最も高い艦橋の頂部の高さは喫水線から40mに達しました。

昭和20年(1945)4月7日、米軍機の猛攻を受ける『大和』。こののち『大和』は撃沈された(写真=Naval History & Heritage Command)

 このように、何もかもが破格の戦艦「大和」は、しかし、登場した時にはすでに海戦の主役の座を空母に奪われていました。そしてその力を発揮しきれないまま昭和20年4月、米軍の猛攻を受ける沖縄に向けて出撃、同月7日、押し寄せる米軍機の攻撃により撃沈されました。

古今東西の人物・事象をテーマに毎号20本以上の記事を掲載

 付録以外の記事も充実しています。特集は、第1「【作戦ドキュメント】インド洋作戦」、第2「参謀 辻政信の生涯~その戦略・作戦の是非」、第3「共産党軍vs.国民党軍 金門島の戦い1949」の3本。この他、「徳川慶喜と渋沢栄一」「近現代火砲講座」「北方世界の戦国史」「図説・佐世保要塞」「満鉄「あじあ」号」「独ソ開戦前夜、スターリンは何を考えていたのか」ほか、充実の内容です。

 人類の歴史は多様な戦いの歴史でもあります。「歴史群像」では毎号、「戦い」に関するものを中心に、古今東西のさまざまな人物・事象をテーマとした20本以上の記事が掲載されています。

[古川 敦]