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ロッキング・オン・ジャパンが「小山田圭吾インタビュー記事」を謝罪 当時も編集長でインタビュアーだった現編集長が「いじめという問題に対しての倫理観や真摯さに欠ける間違った行為であると思います」

[2021/7/19 00:31]

 ロッキング・オン・ジャパンが18日、公式サイトで山崎洋一郎編集長が「小山田圭吾インタビュー記事に関して」という謝罪文を公式サイトで公開しました。

 小山田圭吾氏が東京オリンピック・パラリンピックのクリエイティブチームの一員に選出されたことを受け、1994年1月号の「ロッキング・オン・ジャパン」に掲載された、インタビューで小山田圭吾氏が話された中学時代のいじめエピソードが各方面で引用、議論されていることについて、山崎洋一郎編集長は「その時のインタビュアーは私であり編集長も担当しておりました。そこでのインタビュアーとしての姿勢、それを掲載した編集長としての判断、その全ては、いじめという問題に対しての倫理観や真摯さに欠ける間違った行為であると思います」と、記事の内容や掲載は間違った行為であったとの認識を示しました。

 また、「27年前の記事ですが、それはいつまでも読まれ続けるものであり、掲載責任者としての責任は、これからも問われ続け、それを引き受け続けなければならないものと考えています。傷つけてしまった被害者の方およびご家族の皆様、記事を目にされて不快な思いをされた方々に深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。

 なお、小山田圭吾氏が公式サイトや、公式Twitterで公開した謝罪文では、「記事の内容につきましては、発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました」と、当時の記事には事実と異なる内容も多く掲載されているとも指摘しています。

 山崎洋一郎編集長は、「犯した過ちを今一度深く反省し、二度とこうした間違った判断を繰り返すことなく、健全なメディア活動を目指し努力して参ります」としています。

 山崎洋一郎氏は上智大学外国語学部卒業後、1986年にロッキング・オンに入社し、1991年から邦楽雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」2代目編集長、2000年から洋楽雑誌「rockin'on」4代目編集長を歴任。2006年から「ROCKIN'ON JAPAN」の編集長に復帰し、2010年5月号より「ROCKIN'ON」と「ROCKIN'ON JAPAN」の編集長を兼任しています。

【全文】ロッキング・オン・ジャパン94年1月号小山田圭吾インタビュー記事に関して

 小山田圭吾氏が東京オリンピック・パラリンピックのクリエイティブチームの一員に選出されたことを受け、94年1月号のロッキング・オン・ジャパンに掲載されたインタビューで氏が話された中学時代のいじめエピソードが各方面で引用、議論されています。

 その時のインタビュアーは私であり編集長も担当しておりました。そこでのインタビュアーとしての姿勢、それを掲載した編集長としての判断、その全ては、いじめという問題に対しての倫理観や真摯さに欠ける間違った行為であると思います。

 27年前の記事ですが、それはいつまでも読まれ続けるものであり、掲載責任者としての責任は、これからも問われ続け、それを引き受け続けなければならないものと考えています。

 傷つけてしまった被害者の方およびご家族の皆様、記事を目にされて不快な思いをされた方々に深くお詫び申し上げます。

 犯した過ちを今一度深く反省し、二度とこうした間違った判断を繰り返すことなく、健全なメディア活動を目指し努力して参ります。

ロッキング・オン・ジャパン編集長 山崎洋一郎

[古川 敦]