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日本最大規模の1997年スタートのハロウィンイベント「カワサキ ハロウィン」が終了 「そろそろ止め時」と2020年2月頃に判断

[2021/8/27 12:48]

 チッタ エンタテイメントが27日、1997年スタートし、日本のハロウィンブームを牽引してきた「カワサキ ハロウィン」が、24年間の歴史に幕を下ろすと発表しました。

 日本でまだハロウィンが珍しかった1997年、JR川崎駅前のシネマコンプレックス「チネチッタ」の10周年を記念した行事として「カワサキ ハロウィン」は誕生。“川崎に東京からも若者を呼べる刺激的なイベントを作ろう!”をテーマに、仕掛けたのは「チネチッタ」の他、川崎を拠点に様々なエンターテイメント事業を展開する株式会社チッタ エンタテイメント。

 スタート直後こそ、参加者集めに大変な苦労をしましたが、大音量のクラブサウンドを轟かせながらの仮装ダンスパレードという、当時としてはかなり尖った企画が徐々に若者たちに支持され始め、「カワサキ ハロウィン」は規模拡大を続けました。

 それに伴い、川崎を盛上げたいとの気概ある商店街や商業施設が次々と主催に名を連ね、2010年代には、川崎市も含め主催25団体、パレード参加者約3,000人、国内外から集まったパレード観覧者約12万人という日本最大規模のハロウィンイベントへと成長しました。

 しかし、2015年頃からは、過熱化したハロウィンブームに警鐘を鳴らすネガティブな報道も目立つようになり、同時にハロウィンを楽しむ場も大都市の繁華街やテーマパークに限らず、一般家庭やネット上にまで広がり、その楽しみ方もどんどんと多様化して行きました。

ハロウィン・パレード(2019年) 提供:カワサキ ハロウィン

 気が付けば「カワサキ ハロウィン」の盛上りもそのピークを過ぎ、主催者が「そろそろ止め時」との判断をしたのは、実は、日本がコロナ禍に見舞われる直前の2020年2月頃の事とのこと。当初の計画では、GW明けに大々的に“最終回”を宣言し、華々しくフィナーレを迎えるはずでしたが、「予期せぬコロナ禍に阻まれ計画変更を余儀なくされました」としています。

 しかし、その後も、思いは変わらず、今、「カワサキ ハロウィン」の次に目を向け、新たな挑戦を始めようとしているとのことです。

【主催:カワサキ ハロウィン プロジェクト】
川崎銀柳街商業協同組合/川崎銀座商業協同組合/川崎駅前大通商業協同組合/川崎駅前仲見世通商店街振興組合/たちばな通商店街振興組合/川崎砂子会協同組合/川崎平和通商店街振興組合/パレール商店会/川崎市東田商店街商業協同組合/川崎名画通り商店会/小川町商映会/チネチッタ通り商店街振興組合/フェスティバルな川崎実行委員会/いいじゃん川崎実行委員会/川崎小川町町内会/アトレ川崎/ウィングキッチン京急川崎/川崎アゼリア/川崎モアーズ/川崎ルフロン/川崎DICE/ミューザ川崎/ラゾーナ川崎プラザ/ラ チッタデッラ/川崎市 ハロウィン・パレード(2019年)

[古川 敦]