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無免許運転容疑の木下富美子都議が辞職をしないことを表明 「二度と過ちを繰り返すことがないよう、今後、自ら自動車、バイク等の運転を致しません」~欠席期間中の議員歳費は寄付などのしかるべき対応

[2021/9/29 01:15]

 2021年7月に、東京都議選期間中に無免許運転で事故を起こした疑いで書類送検された木下富美子都議が公式サイトを2021年9月28日(火)に更新。「これからの議員活動で答えを導き出しながら、ご奉仕させて頂きたい」と、議員辞職をしないことを表明しています。なお、木下都議には、9月28日に都議会で2度目の辞職勧告決議が可決されています。

 木下都議は、「私の行動で、多くの方々に多大なご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。また、事故でお怪我をされた方に衷心よりお見舞いとお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、「二度と過ちを繰り返すことがないよう、自らを戒め、今後、自ら自動車、バイク等の運転を致しません」としています。

 自らの進退については、「『議員辞職』を求める声も承知致しており、自らの進退について深く悩み、考えを重ねて参りました」としながらも、「引き続き、私にご信託くださいました有権者の皆様をはじめ、失われた信頼を回復できるよう、償うべき償いを行い、これからの議員活動で答えを導き出しながら、ご奉仕させて頂きたいとの思いは、今も持ち続けております」と説明しています。

 また、木下都議は事故が発覚した7月上旬以降、都議会の臨時会や委員会、定例会も欠席していますが、「議会欠席期間中の『議員歳費』は受け取るべきではないとの考え」とし、「しかしながら、公職選挙法により『議員歳費の返納』ができないため、公の活動への『寄付』に充てるなど、しかるべき対応をとって参りたい」としています。

【全文】都民の皆様へ

この度の私の行動で、多くの方々に多大なご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。また、事故でお怪我をされた方に衷心よりお見舞いとお詫びを申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。
9月17日 書類送検されたとの報道がございました。警察と検察との関係のことで、私に直接の連絡はありませんでしたが、今後も捜査機関の要請に、これまで通り真摯に応じて参ります。この度の過ちについて、猛省するとともに、司直の判断に従い、償って参りたいと思います。
そして、二度と過ちを繰り返すことがないよう、自らを戒め、今後、自ら自動車、バイク等の運転を致しません。
また、議会欠席期間中の「議員歳費」は受け取るべきではないとの考えです。しかしながら、公職選挙法により「議員歳費の返納」ができないため、公の活動への「寄付」に充てるなど、しかるべき対応をとって参りたいと思っております。

7月2日の事故以来、大変多くの方々からご意見、ご批判、お叱りの言葉を頂きました。「議員辞職」を求める声も承知致しており、自らの進退について深く悩み、考えを重ねて参りました。
都議会議員1期目の4年間、立場の弱い方々が抱える課題、現在のシステムに風穴を開ける課題の解決に力を尽くして参りました。
民間企業や国での経験を都議会議員活動に活かし、議員のあり方、動き方、政策提案の仕方など、従来の「都議会議員像」を変えていくべく、多くの取り組みを行って参りました。
引き続き、私にご信託くださいました有権者の皆様をはじめ、失われた信頼を回復できるよう、償うべき償いを行い、これからの議員活動で答えを導き出しながら、ご奉仕させて頂きたいとの思いは、今も持ち続けております。

事故以前より、選挙活動のストレス、過度の不安が原因と考えられる不眠が続いておりました。事故後、「寝つきが悪く、何度も夜目覚めてしまう」「身体がだるく、疲れがとれない」「食欲が湧かない」「寝ないで無理して頑張ると、多弁になってしまう」等の症状がより強く顕著になり、徐々に日常生活に必要な作業も非効率になり始めた為、現在は医療機関に通い、お薬を処方して頂いています。

このような中、7月末・8月末の臨時議会に引き続き、第3定例会初日となります本日9/28も、体調が戻らず、誠に不本意ながら欠席せざるを得ない状況です。
本当に、本当に申し訳ありません。

 令和3年9月28日
 都議会議員 木下ふみこ

[古川 敦]