【2023年春ドラマ】風間がいかにしてあの“最恐の教官”に変貌を遂げたのか? 木村拓哉主演「風間公親-教場0-」が本日10日(月)スタート
2023年春ドラマとして、2023年4月10日(月)21時からは、風間がいかにしてあの“最恐の教官”に変貌を遂げたのか? 木村拓哉さん主演「風間公親-教場0-」がスタートします。
【月曜】 2022年4月10日
21:00~ 「風間公親-教場0-」/フジテレビ
原作:長岡弘樹/脚本:君塚良一/出演:木村拓哉、赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太、堀田真由、濵田崇裕(ジャニーズWEST)、結木滉星、小林薫、小日向文世
あの最恐の教官はいかにして誕生したのか? 2020年と2021年に新春SPドラマとして放送された、木村拓哉さん主演の「教場」シリーズが連ドラ化。脚本・君塚良一氏、中江功監督。木村さんのフジ連ドラ出演および月9主演は「HERO」第2シリーズ以来9年ぶりとなり、月9ドラマ主演が今作で11回目、月9ドラマ主演回数歴代1位となります。
原作は、「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第2位を獲得し、2013年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹さんの「教場」シリーズ。警察小説の新境地としてシリーズ累計100万部突破のベストセラーとなっています。
2020年、21年にSPドラマとして放送された「教場」「教場II」は、神奈川県警の警察学校という密室を舞台に、冷徹で“最恐”の教官・風間公親(かざま・きみちか)が、「警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である」という考えのもと、冷酷無比なやり方で生徒たちをふるいにかけていきながら、彼らがそれぞれ抱えるさまざまな葛藤や秘密が渦巻く中で次々と巻き起こる事件を乗り越え、卒業するまでが描かれました。
極限状態を生き抜く生徒たちそれぞれのよこしまな思惑を監察力に長けた教官が暴いていくミステリーで、過酷な警察学校で覚醒していく生徒たちの青春物語、そして厳格なカリスマ教師が個性あふれる生徒たちと向き合う人間教育の物語となっていました。
木村拓哉さんが、笑顔を一切見せない冷酷無比な“隻眼の教官”を演じたことで、“木村自身の新境地”と評価されました。2021年の「教場II」放送後から今まで、続編の放送を希望する声が数多く上がり、シリーズ三作目となる今回はSPドラマではなく、月9枠での連続ドラマとして放送されます。
「教場II」のラストシーンではその右目の義眼は、風間が刑事時代、捜査中に何者かに襲撃されて負った傷であったことが判明しましたが、風間を襲った犯人の正体と、風間が警察組織に対して持つ激しい恨みの理由までは明らかにされませんでした。
今作では、風間がなぜここまで冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかになります。物語は、風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に“刑事指導官”として当たっていた時代を描きます。そこは“風間道場”と呼ばれ、キャリアの浅い若手刑事が突然、刑事指導官・風間公親とバディを組まされ、実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる育成システムとなっていました。
風間とともに殺人事件の現場に臨場し、完全犯罪を目論む犯人や挑戦的な容疑者の前で、事件捜査の基本を試され、叩き込まれていく、さながら“事件現場自体が教場”とも言えるOJT型の事件捜査。「残念だが君には見込みがない。交番勤務に戻ってもらう。これにサインして持ってこい。いつにする、明日かあさってか、何なら今でもいい」。「教場」での風間を思い起こさせるこの言葉。
刑事失格の烙印(らくいん)を押された刑事たちは、風間流の事件捜査を学び、自らの無力さを感じ取ります。両方の“眼”で誰よりも早く真相を見抜いている風間が、あえて後輩刑事に「自分で考えてみろ」と促すことによって、事件を解決に導いていくと同時に、後輩刑事の抱える秘密やトラブルをも、時に冷徹なまでの観察眼で見抜いていきます。
やがて、後輩刑事たちはひとりずつ“風間道場”を卒業していき…。初めて風間公親という人物のキャラクターそのものに深く切り込んでいく「教場」シリーズの原点で、始まりとも言える物語となっています。
刑事時代の風間が後輩刑事たちと担当する事件を経て、点と点が結びつき、“風間教場”の先へとつながる線となっていきます。そして物語が終盤にさしかかるにつれ、風間がいかにして“教官”風間公親に変貌を遂げたのかが明らかとなります。