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坂田利夫さんが老衰のため82歳で死去 親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取る

[2023/12/31 12:06]

 吉本興業が31日、同社所属の坂田利夫(さかた・としお、本名・地神利夫、じがみ・としお、1941年10月7日生まれ)が2023年12月29日(金)に、老衰のため、大阪市内で逝去したと発表しました。満82歳でした。通夜、葬儀告別式は、近く近親者で執り行なう予定とのことです。

 坂田さんは1964年にデビュー、1967年に前田五郎さん(故人)と漫才コンビ「コメディNo.1」を結成し、数々の賞を受賞。若手のころから、西川きよしさん・ヘレンさん夫妻と仲が良く、西川家に居候して3人で若い時代を切磋琢磨。「あっちこっち丁稚」(朝日放送)で共演した後輩の間寛平さんとは54年間の親交があり、先日は82歳の誕生日を間寛平夫妻にお祝いしてもらい、大変喜んでいたとのこと。最期も親族と間寛平夫妻に見守られながら息を引き取ったとのことです。

 代表的なギャグは、「あ~りが~とさ~ん」や「あんたバカね、オホホ~」などで、記憶に残るものが多数あり、舞台に出るとき、「アホな顔していってくるわな」と話し、1972年に発売し大ヒットしたレコード「アホの坂田」に合わせて舞台に向かっていく姿はお馴染みになりました。

 自らアホキャラを演じ、「アホの坂田」の愛称で全国のお茶の間で愛されるキャラクターとなり、テレビ番組やCM、映画など多方面で活躍。コントや吉本新喜劇などにも出演。2016年には「第51回大阪市市民表彰(文化功労)」を受けるなど、関西演芸界の発展にも貢献しました。

 2009年に「コメディNo.1」を解散した後は、「坂田利夫スペシャルコント」で主になんばグランド花月、よしもと祇園花月などの舞台で活躍。2022年4月には、吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」にも出演。同年7月30日、YES THEATERで開催された「さざなみ寄席」に出演したのが最後の舞台になりました。

 なお、葬儀告別式の場所、自宅住所、喪主は非公表で、通夜・葬儀告別式への一般の人の参列および取材は固く辞退し、お別れ会の予定は現在のところないとのことです。

[古川 敦]