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調布の小型航空機墜落事故、墜落した機体「JA4060」は11年前にも北海道で着陸事故
[2015/7/26 15:03]
調布に墜落した小型航空機は、機体番号「JA4060」から、パイパー社のPA-46-350P型機であることがわかっています。
国土交通省 運輸安全委員会のサイトで、機体番号「JA4060」で検索すると、2004年に北海道で着陸時の事故、2005年に飛行中のニアミスを起こしていることがわかります。
2004年の事故は、航空事故調査報告書(PDF)が公開されています。
報告書によると、2004年の事故は横風のある状況下の丘珠飛行場で起こったもの。「JA4060」が着陸後に滑走路中心線より左に偏向した際、滑走路灯を回避しようとして再離陸を試みたところ、速度が不十分なまま機体を引き起こしたため失速状態となったことが原因とされています。失速状態になった「JA4060」は機首部から滑走路左の草地に接地、機体を損傷しました。
翌2005年のニアミスは「航空事故/航空重大インシデント」として報告されています。こちらは調布空港事務所と入間基地との間の協定の内容が不十分で入間基地管制と調布飛行場の管制間の連絡が不十分であったことなどが原因として上げられており、パイロットのミスや機体トラブルはなかったようです。
なお、事故とニアミスはいずれも10年以上前のことで、今回の事故のパイロットと同一のパイロットが操縦していたかどうかはわかりません。
丘珠飛行場の事故では機体損傷していることから、当時の修理箇所や事故状況なども改めて調査されるものと思われます。