丸善ジュンク堂書店、非公式Twitter炎上について公式見解「経緯を調査し、コンプライアンス違反があれば適切に対処」
丸善ジュンク堂書店は今日10月22日、公式サイトで「MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店における一部のツイート及びフェアについて」と題したお知らせを公開しました。
丸善ジュンク堂書店は、「弊社は書店の役割は『さまざまな意見や考え方を幅広く紹介する場』であるという姿勢で営業してまいりました。これからも変わりません」と書店運営の方針を明示。
そのうえで、「弊社従業員による私的なツイッターアカウントより、特定の意見を支持するツイートがありました。これは弊社の公式な意思・見解とは異なる内容です」として、非公式Twitterアカウントの発信者が従業員であったこと、発信された内容は社の公式見解とは異なることを明らかにしました。
こうしたツイートが発信された経緯を調査し、コンプライアンス違反が認められた場合は社内の規定に則り適切に対処するとしています。
また、当該フェアについては、「弊社方針のもとフェア自体は継続してまいりますが、本来のフェアタイトルの趣旨にそぐわない選書内容であったため、現在その内容について精査し選書を見直して再開する予定です」としており、当該フェアの選書についても問題視していることも示唆。
今後は、「お客様及びお取引先各社様よりお寄せいただいたご意見を真摯に受け止め、幅広い意見や考え方を反映した出版物を扱う書店のあり方を改めて見直し、多くの方にご満足いただける店舗を目指して参ります」としています。
近年では、従業員の非公式アカウントでの情報発信は、企業にとってリスクマネジメント対象となっており、社内研修などでSNSの利用について教育を行っている企業が多くなっていますが、研修や教育を行っても“絶対に防げる”という保証はありません。
まずTwitterで、次に間をおかず公式サイトで公式な見解を明らかにした丸善ジュンク堂書店の対処は、リスクマネジメントの観点から多くの企業の参考になりそうです。