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クリスマスシーズンに便乗した詐欺にご用心! 今年はより巧妙化し、通常のECサイトと見分けがつきにくいもよう

[2015/12/18 17:37]

 ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社は、2015年11月度のインターネット詐欺レポートを発表しました。レポートはBBソフトサービスの「Internet SagiWall(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にまとめたもの。

 レポートによると、2015年11月度は、クリスマスシーズンに便乗した詐欺サイトが多数検知されたとのこと。昨年も同様の詐欺サイトが増加する傾向がありましたが、今年は単なる商品の販売だけでなく、ラッピングサービスや送料無料などの付帯サービスの表示も取り入れ、より通常のECサイトと見分けがつきにくい、巧妙なものになってきているそうです。

 また年末から1月にかけては、新年セールや福袋など日本の習慣に合わせた詐欺サイトの登場が予測されています。年末年始時期は、予備知識がない中高生を標的にした詐欺サイトで金銭を巻き上げるケースも考えられ、家族から子どもに注意を促すように呼びかけています。

 OSごとのネット詐欺種類検知率を見ると、Androidではワンクリック・不正請求詐欺サイトが79.55%で圧倒的に多く、次いでフィッシング詐欺サイト 20.05%となっています。その他は1%未満のため、Androidユーザーはとくにワンクリ詐欺とフィッシングに注意したいところ。

 iOSでは、ワンクリック・不正請求詐欺サイトが55.83%、フィッシング詐欺サイトが39.66%、脆弱性悪用サイトが3.46%となっており、フィッシング詐欺サイトの割合がAndroidよりも高くなっています。

 Windows PCでは、フィッシング詐欺サイトが57.82%で最も多く、次いでワンクリック・不正請求詐欺サイトの23.90%、ボーガスウェア配布サイト14.18%となっています。

 ボーガスウェア配布サイトとは、「ウイルスが見つかりました」といったメッセージを表示して、偽セキュリティソフトをインストールさせ、購入を迫る手口の詐欺サイト。アンインストールしようとしても削除できず、購入を迫る画面が表示され続け、「消したかったら金を払え」と支払いを求めてきます。

 インストールさせる偽セキュリティソフトは役に立たないだけでなく、バックドアを開けるマルウェアが仕込まれている場合も多いため、安易にソフトをインストールしないことが重要です。

 PCやスマホで不審な画面が表示されたら、素早く通信を遮断することが対策になります。スマホなら、機内モードにするのがいちばん早いので、裏でマルウェアがダウンロードされたりしないよう、おかしいと思ったら機内モードにして確実に通信を切り、端末を再起動することをおススメします。

[工藤ひろえ]