アニメ・マンガ

鈴木みその新連載と単行本化の資金を募るクラウドファンディング開始~新連載は就活を描く『内定ゲーム』

[2016/1/19 18:40]

 マンガ販売に力を入れている電子書籍ストア「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは1月19日(火)、鈴木みそ氏の新作『内定ゲーム』の連載と単行本化資金を募るクラウドファンディングを開始しました。クラウドファンディングサービスは「FAAVO」を使用。FAAVO利用のほか、銀行振込での参加も可能です。

 鈴木みそ氏の新連載『内定ゲーム』は、1月19日(火)発売のWebコミック誌「Web Magazine KATANA 2016年2月号」から連載を開始。

 『内定ゲーム』は、就活を描く作品で、主人公は2人。「一人目は自己分析もちゃんとしてないけど、行動力だけはある男の子。もう一人の主人公は達也を導いていく、耳年増な女子中学生にしてみました。不安定でバランスが良くないが、二人が一緒になることで起こる化学反応で物語を面白くしたいと考えています。」(鈴木みそ氏)

 鈴木みそ氏はクラウドファンディングのページで「実際に取材をしてみて、『就活がこんな面白いと思わなかった』というのが正直な感想」と延べ、「『凡庸な私が戦って勝ち取る』…それが就活の外から見た面白さだと思います。 それをこの『内定ゲーム』で描いていきたいと思っています」 と作品の狙いを語っています。

eBookJapanで1月19日(火)発売の「Web Magazine KATANA 2016年2月号」(100円)に掲載された新連載『内定ゲーム』第1話

 目標金額は150万円で、連載の原稿料や単行本化の資金となります。支援コースは1,000円、5,000円、1万円、3万円、10万円、100万円の6コース。100万円のコースは法人向けで、1社限定で鈴木みそ氏が会社の広告マンガを描いてくれるという特典付きです。

 1,000円のコースは、鈴木みそ氏のサイン入りお礼メッセージ(画像イメージ)、『内定ゲーム』第1話PDFデータ、電子書籍版のSpecial Thanksに支援者様の名前を記載する特典付き。5,000円のコースでは『内定ゲーム』オリジナルTシャツがプラスされ、10,000円のコースではさらに鈴木みそ氏が参加する業界裏話付き特別懇親会へのご招待、鈴木みそ氏が参加する秘密のFacebookグループ参加権がプラスされます。

 鈴木みそ氏は、クラウドファンディングという方法を取ったことについて、漫画雑誌が減り、書店の激減で部数も減っていることから、「メジャー作家は書く場所を確保できているが、中間からそれ以下の作者は自分の書く場所が本当に減っていっています」と現在のマンガ出版の状況を説明。

 「マンガのクオリティが下がるということではなく、支えている出版のシステムが老朽化している」と指摘し、「新たな場所をWebに求めて」、「この作家だったら応援したいそういうことができる仕組みがクラウドファンディングだと思うので、ダメもとで試してみようかと(笑)生き残りをかけていろんなことを試してみましょうそういうことです」と動機を語っています。

[工藤ひろえ]