ネットの話題

民主×維新の新党名候補、リベラル派には「立憲民主党」が比較的好評?~「半年ないのに参院選に間に合うの?」の声も

[2016/2/24 14:03]

 民主党×維新の会の新党結成が決まったとの報道が流れてから、ネットでは新党名が話題になっています。

 ネット民からあがる候補は「烏合の党」「新党がけっぷち」「超・民主党(ベータ版)」など、民主+維新の合流を冷ややかに見るものばかり。

 テレビや新聞では、「民主自由党」「立憲民主党」「民主進歩党」などの党名が候補として報道されていますが、これらの候補もネットではいずれも好感度が高いとは言い難い状況です。候補名についての感想を個別に見てみました。

◇民主自民党

 「民主自由党とか自民党と間違えて投票する奴待ちだろ」、「なりすまし政党w」など、自民党と紛らわしいという意見が圧倒的。

 また、「民自党(民主自由党)といえば『沈黙の艦隊』ですね」というツイートがあるように、「民自党」という名称は小説やマンガでよく使われる名称のひとつという指摘も多く見られます。

◇立憲民主党

 「護憲民主党のほうが良いかもしれない。実態に即すれば」といった声や、他の党名と同様「何に変えても同じだろ」といった辛辣な意見もありますが、ツイート内容から推察するところ、リベラル寄りの人から比較的評判が良いのが「立憲民主党」。

 「『立憲民主党』でよいと思います。『立憲vs.非立憲』という対立軸も鮮明になります」、「新党名候補に『立憲民主党』というのがあるそうですが、そんなに悪くありませんねw」、「党名案いくら並べられても立憲民主党以上にしっくりくるものない」など、憲法に対するスタンスが明確になるという点が評価されているようです。

 党名を変えても、日本労働組合総連合会(連合)など支持母体は変わらないと見られ、保守派有権者の支持は引き続き得にくいと思われることから、リベラル寄りに評価が高い「立憲民主党」はひとつの選択かもしれません。

◇民主進歩党

 「ちんp…。 もしかして、わざとやってる?」など、「進歩」の語呂から、いまからネットでどう呼ばれるか想像つくという声が複数あります。また、「民主進歩? 退化しているのに? あちこち移り変わってる議員ばかりだから移民党でいいんじゃね?」といった辛辣な意見も。

 一方で、略称は「民進党」になると予想できるところから、「民主進歩党で良くない? 台湾に倣ってさ」など、台湾で躍進した民進党にあやかってはとの意見も。もっとも、「台湾の民進党に迷惑だからやめれ」といった声も。

夏の参院選は7月実施見込み。「いまから名称決めてロゴ作って間に合うの?」の声も

 夏の参院選では、参院議員の定数242人の半数、つまり121議席が選出されます。今回改選対象となるのは、2010年7月11日に行われた第22回参議院議員通常選挙で選出された議員で、7月25日で任期が満了します。

 つまり、第24回となる夏の参院選は7月25日よりも前に実施する必要があり、まだ日にちは発表されていませんが、7月中旬ごろには実施されるものと見られています。

 維新の会の公式サイトでは、すでに夏の参院選の公認・推薦予定候補を紹介しているように、すでに選挙に向けた準備を進めていなければならない段階。

 このためネットでは、「いまごろ新党作って、これから名称決めて、ロゴ作って、夏の参院選に間に合うの?」といった指摘も。「解散して合体するのか、新党名にするのかでもまとまらない党が、政策がまとめられるのか」といった批判もあります。

 民主党と維新の党では、これまでの政策・政見での乖離点も多く、維新の党には、民主党を出て維新の党に参加した“出戻り組”もいることから、ネットの声を見たところでは、総じて新党への期待は高くないようで、政党としての影響力を維持するための“野合”と見る意見が多くなっています.

[工藤ひろえ]