アニメ・マンガ

錦織博監督のCGアニメ『CHIKA☆CHICA IDOL』のクラウドファンディングが失敗。マンガ連載から再スタート

[2016/3/31 22:02]

 2月に開始したCGアニメ『CHIKA☆CHICA IDOL』制作のためのクラウドファンディグが目標額に未達で終了したことがわかりました。

 資金を集めていたのは、アニメーション製作会社シンフォニウム。アニメ監督の錦織博さんとプロデューサーの本条靖竹さんが、「あたらしいかたち」のアニメ製作を目指して、2015年7月に『CHIKA☆CHICA IDOL』のプロジェクトのために設立した会社です。『CHIKA☆CHICA IDOL』は、地下アイドルの少女たちが主人公のアニメ。

残念ながら未達で終わった『CHIKA☆CHICA IDOL』のクラウドファンディング。ただし、プロジェクト終了ではなく、アニメ制作を目標にマンガで再スタート
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 目標額は日米で3,000万円。そのうち1,500万円をクラウドファンディングサイト「Makuake」で募集していましたが、集まったのが541万6,500円で、目標を下回る結果に。なお、目標額に未達の場合は支援者からの決済は実行されません。

 『CHIKA☆CHICA IDOL』公式サイトでは3月30日付けでクラウドファンディング失敗の「残念マンガ」が公開されました。

 「残念マンガ」では、 調達額(目標額未達のため実際には決済されません)は、日米のクラウドファンディング合わせて790万円だったことが明らかにされています。800万というと、クラウドファンディングではかなり大型の資金調達になりますが、目標が3,000万と高額のため未達で終わる結果に。

 とはいえ、プロジェクトを諦めたわけではなく、第2回クラウドファンディングをやる方針を明らかにしています。いきなりアニメ制作では金額的に大きくなり、作品がまだないため認知度が低い状況では難しいと判断、プロジェクト用に用意した脚本をもとにマンガとCDを制作する方針で、すでにマンガの連載先も決まっているとのこと。

 マンガとCD制作なら必要な資金もアニメ制作に比べると少なく、アニメやCDを通じて作品をより多くの人に知ってもらえるということで、最終的にはアニメ制作という目標は変わらないものの、メディアミックス展開に戦略が変更されたようです。

 なお、クラウドファンディングのリワードとして用意していたTシャツやマフラータオルの入った応援セット、さらにこれまでの版権イラストなどをまとめたおつかれさま本、缶バッチなどをセットにして今後受注予約を受け付けるとのこと。

制作に500万かかったという『CHIKA☆CHIKA IDOL』クラウドファンディング告知PV。プロ品質のCGアニメの制作費は1分100万円と言われているそうです

 錦織博監督は、劇場版アニメでは『ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!』や『短編 あずまんが大王 THE ANIMATION』、『劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-』の監督を務めたほか、TVアニメでは、『あずまんが大王』、『とある魔術の禁書目録』、『ふたりはミルキィホームズ』などを監督。そのほか、多数のアニメの絵コンテ、演出を手がけています。

 クラウドファンディング用のグッズ販売も含め、最新情報は『CHIKA☆CHICA IDOL』公式Twitterで発信されていくため、錦織博監督作品ファンの方はフォローしておくことをおススメします。

[工藤ひろえ]