ネットの話題

真岡鐵道が心ない“撮り鉄”に怒り心頭。「もう来ないで」Facebookで宣言~今後は地元警察の協力を仰ぐ考えも

[2016/4/13 18:22]

 一面に菜の花が咲き、満開の桜の中をSLが走る光景が人気の真岡鐵道(栃木県)が4月11日付で、公式Facebookで公開した“撮り鉄”への怒りをストレートにぶちまけた投稿がネットで話題になっています。

春の真岡鐵道は、一面の菜の花と満開の桜の中を走る鉄道の風景が人気。SLも走るため、ゴールデンウィーク期間なども観光客や鉄道ファンで賑わいます


菜の花を踏みにじる、不法侵入、迷惑駐車~これまで我慢してきた鉄道会社も怒りをあらわに

 真岡鐵道は、三脚や脚立を立てたために、踏みにじられた菜の花の写真をFacebookで公開。「何を撮影したいのですか? たかが菜の花? 綺麗に咲いている菜の花を踏みにじって何も感じないのでしょうか? 地元の方たちが手をかけて咲かせていることをわからないのでしょうか?」と心ない撮影者への怒りを表明。

 10日は久下田駅付近で路上駐車が酷すぎるとクレームの電話があったことも明かしています。

 投稿では、「真岡鐵道は少ない人数で運営しており、警備などに人手はかけられません。正直、線路のそばで撮影されている方はほとんどが真岡鐵道の敷地に侵入しております。はっきり言って違法だと思いますが、ここまでは、とグレーゾーンで対応してましたが、今後は地元警察に協力頂いて対応せざるを得ないと思います」として、今後は警察の協力を仰がざるを得ないとの考えも明らかに。

 真岡鐵道はFacebook投稿の中で、「全国的に見ても、北真岡のような撮影スポットはそんなに無いと思いますし、こちらもたくさんの方にお越し頂き、実際に素晴らしさを感じて頂きたいのです」と、多くの人に来てほしいと考えていることを強調しています。

 長年グレーゾーンと考えて寛大に対応してきたものの、迷惑をかえりみない一部の心ない“撮り鉄”の行状に、堪忍袋の尾が切れてしまったようです。

 「この投稿を見て、もしも該当するような事をされてしまった方がいらっしゃいましたら今後はそのような事を絶対にしないでください。関係無い、今迄通り好き勝手やる、そう思った方はもう来ないで下さい」と、「そういう人はもう来ないで」と最後にきっぱり宣言。ここまで言わざるを得ない状況がしのばれます。

Facebookの投稿には2,500以上の「いいね!」、コメントも賛同意見一色

 真岡鐵道のFacebook投稿は、4月13日(水)18時現在で2,500以上の「いいね!」がつき、1,100回以上シェアされています。

 投稿に対するコメントも多数ついていますが、「私有地に入りこまれ、やむなく木を切り倒した富良野の農家さんもいましたね、写真って、そんなに大事?想いでは心のスクリーンにとどめるだけでいいのにねえ」、「あのきれいな風景は、自治会の皆さんの努力とご苦労があってのものなのに、自分本位な方が多くて、残念です」など、ほぼすべてが投稿に賛同する内容で、異議を唱える声は見当たりません。

 鉄道写真を趣味とする人からも、「マナーもモラルもない輩に『撮り鉄』を気取って欲しくない!! ってか、カメラ自体持たないで欲しい」、「一部の撮り鉄は、鉄道の撮影のことしか考えていない最低な人種であり、そんな奴は撮り鉄とは言わない」など、マナー違反の撮影者は不愉快だ、“撮り鉄”を名乗ってほしくないというコメントが多数寄せられています。

[工藤ひろえ]