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Amazonで「ほしい物リスト」を使った支援スタート~熊本の避難所6カ所の「ほしい物リスト」公開

[2016/4/22 13:07]

 Amazon.co.jpでは、「ほしい物リスト」を使って必要な物資を届けるサポートを東日本大震災から行っていますが、4月21日、熊本地震の避難所6カ所の「ほしい物リスト」を公開し、熊本地震の被災地へのサポートを開始しました。

(熊本県熊本地方地震)各被災地のほしい物リスト―Amazon公式

Amazonは、熊本地震の避難所6カ所の欲しい物リストを公開

 熊本地震の被災地への支援開始は、Amazonでは販売した商品の配送を請け負っているヤマト運輸が熊本県あての荷物受け入れを開始したことを受けて開始したもの。

 Amazonの「ほしい物リスト」を使った支援は、避難所などで必要とするものを「ほしい物リスト」に登録し、それを見たユーザーがふだんの買い物と同様にショッピングカートに入れて購入すると、避難所に届くという仕組み。

 4月22日現在、熊本市の小中学校を利用した避難所6カ所の「ほしい物リスト」が用意されています。

熊本市龍田中学校避難所のほしい物リスト。ページ上部に「保存する」ボタンがありますが、これを押すと、「友達」タブに熊本市龍田中学校避難所のほしい物リストが登録され、簡単にアクセスできるようになります

 募金であれば何でも必要なものが購入できますが、被災者に実際使える“モノ”の形になって届くには時間がかかり、きめ細かい支援が難しいという面も。

 Amazonの「ほしい物リスト」は結果が見える支援がしたいという支援者のニーズと、サイズごとのおむつなど、必要なものを必要なだけ支援してほしいという被災者のニーズがマッチして、東日本大震災では多くの支援に利用されました。

 物資はテレビ取材が入るような大きな避難所に集中しがちですが、「ほしい物リスト」では小さな避難所も支援が受けられるというメリットもあります。

 なお、今回公開された「(熊本県熊本地方地震)各被災地のほしい物リスト」は、Amazonが公式に運営するリストですが、ボランティア団体などが個別に「ほしい物リスト」を公開している場合があります。

 東日本大震災の時には、被災していない地域の人が「全部流された」「近所の分も代表して集めている」などとして高額なテレビやパソコンなどを次々にねだっていたことが発覚した例もあり、Amazon公式以外で「ほしい物リスト」を利用した支援を行う場合は、転売しやすい高額品ばかりが並んでいるといったことがないか、ちょっと注意して見る必要があります。

[工藤ひろえ]