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「ブラタモリ」に国土地理院が感謝状~「“高低差”に注目、地図や地理に興味を持つきっかけになっている」

[2016/5/20 18:15]

 国土地理院が20日、タモリさんが“ブラブラ”歩きながら町の歴史や人々の暮らしに迫る番組「ブラタモリ」(NHK)制作スタッフに、功労者として感謝状を贈呈すると発表しました。

 国土地理院では、平成元年度から、測量・地図に関する普及・啓発に顕著な功績のあった団体又は個人に対し 国土地理院長から感謝状を贈呈しており、今年度は、ブラタモリのほか、岩井哲(いわいさとし)広島工業大学副学長、同大学工学部建築工学科教授に贈られます。

 「ブラタモリ」は、NHK総合テレビで2008年から断続的に放送されている、タモリさんが街をぶらぶらしながら歴史や魅力に迫る紀行・バラエティ番組で、2015年4月に3年ぶりにレギュラー番組として復活。4月30日放送分から、タモリさんのパートナーを近江友里恵アナウンサーが担当しています。

 国土地理院は贈呈理由について「番組中では、普段は気に留めない街なかの『高低差』やひっそりとたたずむ路地などに注目し、様々な地図をわかりやすく使いつつ、地理・地学・地形といった視点も含めた街の魅力が紹介される。その際、国土地理院(及びその前身機関)が作成した旧版地形図や基盤 地図情報等もしばしば使われ、視聴者が地図や地理に興味を持つきっかけとなっている。地理学や地学に博識なタモリ氏による、良質のエンターテインメント番組として多くの視聴者に好評を得ていることから、この番組を通じて地図や地理に対する関心や親しみを広く得た功績は多大である」と説明しています。

 「測量の日」の6月3日(金)11時00分から、国土地理院(茨城県つくば市北郷1番)で平成28年度の功労者感謝状の贈呈が行なわれます。

[古川 敦]