若手社会人の2人に1人が「意識高い系」という調査結果~意識高い系の特徴は「自己アピール」と「自己啓発」
オウチーノ総研は、首都圏在住の20~39歳・860名を対象に、「意識高い系」についての調査結果を発表しました。
調査によると、意識高い系であると自認する人と、意識高い系と言われたことがある人は、合わせて48.8%と約半数に上ることがわかりました。
自他ともに認める「意識高い系」は4人に1人。自分で思う/他人に言われたことがある人を含めると2人に1人に
「自分は『意識高い系』だと思いますか? また、人からそう言われたことはありますか?」という質問では、自他ともに認める「意識高い系」と回答した人は23.7%と、約4人に1人。
自分は意識高い系とは思っていないものの、意識高い系と言われたことがある、「無自覚な意識高い系」は17.5%。逆に自分は意識高い系と思っているが、他人から言われたことがない「隠れ意識高い系」は7.6%。
自分でもそう思わないし他人にも言われない「意識高い系ではない」人は51.2%でした。
自分で思っているか、他人から言われたことがある「意識高い系」は計48%で、約2人に1人。20代・30代ではかなり「意識高い系」が多いことがわかりました。
「意識高い系」と「意識が高い人」の特徴
「意識高い系」と「意識が高い人」の特徴について聞くと、「意識高い系」では「自己アピールが強い」が42.6%と最も多く、「自己啓発本やビジネス書を読む」が32.1%、「自己啓発セミナーや講演会に参加する」が30.0%と続きました。
一方で、「意識が高い人」の特徴として最も多く挙がったのは「知識の幅が広い」で36.3%、次いで「自分磨きをしている」が36.2%、「夢や目標を持っている」が32.4%の順に。
また、「意識高い系」について、どう感じるかとの質問には、「ポジティブなイメージ」と回答した人が36.6%、「ネガティブなイメージ」は24.7%、「特に何も感じない」という人は38.7%という結果に。
意見は割れているものの、「ポジティブなイメージ」と前向きに捉えている人が4割弱と最も多いことがわかりました。最初は「意識高い系」でスタートしても、書籍やセミナー、講演会などで勉強するうちに、知識の幅と人脈の広い「意識が高い人」になっていく、というイメージもあるのかもしれません。
調査結果では、自分を「意識高い系」と思う理由や、逆に思わない理由など、回答の具体的な理由もあげられていますので、以下でまとめてご紹介します。
自分を「意識高い系」と思う理由
・「身だしなみなどは徹底的にメンテナンスしているから」(26歳/女性)
・「流行をチェックしているから」(35歳/女性)
・「物事に対して細かいから」(35歳/男性)
・「究極の完璧主義だから」(34歳/女性)
・「多分野にわたって知識を取り入れようと努め、自己改革を続けているから」(39歳/男性)
・「仕事において、目標値や進行、達成率を気にしながら絶えず修正を行っているから」(25歳/女性)
自分を「意識高い系」ではないと思う理由
・「面倒なことが嫌いだから」(25歳/女性)
・「無頓着だから」(38歳/女性)
・「人よりも鈍感で、こだわりなどもないから」(36歳/女性)
・「常々、自分のレベルを考えて行動するようにしているから」(37歳/男性)
・「むしろ意識低い系だから」(29歳/女性)
自分が「意識高い系」で良かったこと・悪かったこと
【良かったこと】
・「昇進した」(36歳/女性)
・「資格取得と仕事を両立し、双方とも目標をクリアした」(29歳/男性)
・「会社の役員、先輩から適切なアドバイスを受けることができる」(33歳/女性)
・「若く見られることが多い」(33歳/女性)
・「意識が高いと思われることで、取引相手が仕事をきっちり詰めてきてくれる」(35歳/女性)
・「仕事に対してポジティブな人に出会いやすく、さまざまなチャンスが生まれた」(25歳/女性)
・「モテた」(30歳/男性)
【悪かったこと】
・「知ったかぶりして、恥をかいた」(39歳/女性)
・「自分だけが突き進み、周囲を犠牲にしてしまうことが生じる」(39歳/男性)
意識高い系にポジティブ/ネガティブなイメージ、その理由は
【ポジティブなイメージを抱く理由】
・「良くも悪くも前向きそうだから」(30歳/男性)
・「常に前進していそうだから」(33歳/女性)
・「物事に対して一生懸命な人が多いイメージがあるから」(38歳/女性)
・「自分を良くしようと努力しているから」(27歳/女性)
・「何もしないよりは良いから」(25歳/女性)
・「次々と色々なことに挑戦していそうだから」(35歳/女性)
・「自分に自信があると感じられるから」(24歳/女性)
【ネガティブなイメージを抱く理由】
・「意識を高く持つこと自体が目的になっているイメージがあるから」(29歳/男性)
・「実際の努力が伴わない人が多いから」(25歳/女性)
・「インターネット上でネタ扱いされるイメージだから」(38歳/女性)
・「『系』がつくことでばかにしているように感じるから」(27歳/女性)
・「自分の行動に酔っている感じがするから」(24歳/男性)
・「自己啓発よりも周りへのアピールに力を入れているようだから」(23歳/女性)