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夏のアツアツの自動車内を最も早く冷ます方法をJAFが公開

[2016/7/20 23:07]

 夏の駐車後は、車内が暑くてうんざりしますね。ドアをパタパタしてみたりと工夫はするものの、実際のところどういった方法が効果があるんでしょう……。そんな疑問に、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が、高温になった車内温度を早く下げるにはどうしたら良いのかを検証した結果を公開しています。

 今回公開されたテスト結果は、同じ車を5台用意し、車内温度が55度になったタイミングで5名のモニターがそれぞれ違う方法で温度を下げるテストをし、その温度変化の測定を行なったもの。温度計測器は、運転席と助手席の中央、乗員の顔の高さに設置したとのこと。

 テスト内容はドア開閉、冷却スプレー、エアコン外気導入、エアコン内気循環、エアコン+走行の5種類。

 今回のテストでは、エアコンを使わない「ドア開閉(5回)」で47.5度、「冷却スプレー」で3分後に50.1度に低下。 エアコンを使用した3パターンのうち最も温度が下がったのは「エアコン(内気循環)」で10分後に27.5度、「エアコン(外気導入)」は10分後に29.5度、「エアコン+走行」で5分後に28.0度まで低下しています。

 今回の検証では、「エアコン+走行」が最も早く車内温度を下げることができる結果に。JAFでは、「窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことが最も効率的であることがわかった」としています。

 なお、「車内温度が下がっても、ハンドルやダッシュボードなどに熱が蓄積していて、あまり温度が下がっていないことや、チャイルドシートの表面やベルトの金具で、やけどを負う事例もあるので、十分に注意することが大切」と注意を促しています。

[古川 敦]