ネットの話題

民進党の武蔵野市議、鳥越俊太郎氏の週刊文春への抗議文をネットで公開~「刑事告訴の準備を進めている」

[2016/7/20 23:06]

 明日7月21日(木)発売の「週刊文春」2016年7月28日号の目次が週刊文春サイトで公開されていますが、トップ記事のタイトルは「鳥越俊太郎都知事候補 『女子大生淫行』疑惑 被害女性の夫が怒りの告白!」という衝撃的なもの。

 週刊文春サイトでは、「『君の誕生日パーティーをしよう』。キスの経験もない20歳の大学生を富士山麓の別荘に誘い込んだ鳥越氏は二人きりになると豹変したという。都知事候補の資質を問う。」という記事の概要も公開されていて、ネットで話題になっています。

 この記事に対して、7月20日(水)に民進党の武蔵野市議、川名雄児氏がブログTwitterで鳥越俊太郎氏の弁護団による週刊文春あての抗議文全文を公開しました。

菅直人元首相のお膝元である、武蔵野市の民進党市議 川名雄児氏が鳥越俊太郎氏弁護団の抗議文をブログとTwitterで全文公開

 鳥越俊太郎氏弁護団による週刊文春あての抗議文をなぜ第三者である武蔵野市議が公開するのか、という公開の経緯はわかりませんが、鳥越俊太郎氏を支援する東京の野党議員に配布されたものを公開したのではないかと推察されています。

 抗議文では、週刊文春から事前にFAX取材があり、弁護団名義で事実無根であると回答し、また記事化すれば選挙妨害になると警告したことを明らかにしています。

 そのうえで記事化に踏み切った週刊文春に対して、「選挙妨害であり、公職選挙法148条1項但書によって禁止される『虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害』する行為に他ならず、同法235条の2に規定する罰則の対象にもなりうる行為である。また、刑法230条1項の名誉棄損罪を構成する」と強く抗議。

 抗議文では「明日にも刑事告訴すべく準備を進めている」としていますが、ただでさえ多忙な選挙期間中のこと、鳥越俊太郎氏が本当に刑事告訴に踏み切るかどうかはわかりません。

 都知事候補である鳥越俊太郎氏は公人に準じる立場。スクープ内容が事実であることが明らかになれば、名誉毀損にはあたらない可能性が高いと思われます。

 また、公職選挙法148条1項但書で禁じている行為も「虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害」する行為としていることから、報道内容が事実であれば、こちらも公選法違反には当たらない可能性が高いと思われます。

 週刊文春のスクープは、第2弾、第3弾と続くことが多く、ベッキーさんが川谷さんとの不倫報道を記者会見で否定した後に、証拠としてLINEのトーク画面を掲載されたことで休業に追い込まれたのは記憶に新しいところ。

 スクープの内容が事実かどうかで勝敗が決まると思われる、この都知事選“場外乱闘”。来週以後の号で週刊文春が証拠を出すなど“ダメ押し”記事を掲載するかどうかがネットで注目されています。

 なお、週刊文春は電子版もあり、早ければ発売日の午前0時すぎにはAmazon.co.jpなどの電子書籍ストアで購入・ダウンロードすることができます。電子版では一部の写真や記事が掲載されていないことがありますが、早く読みたい方、あとで読み返したい方には管理のラクな電子版をオススメします。

[工藤ひろえ]