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「ヨドバシ梅田」にたどり着けるようになる! 「ヨドバシ梅田タワー」として一体開発で歩行者ネットワークも整備~地下4階、地上34階建てで、高層部に市内最大級の約1,000室のホテルを誘致

[2016/8/31 16:23]

 ヨドバシカメラが31日、大阪駅北口の2期計画用地の開発計画「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」の建設を着手する事を決定致したと発表しました。竣工は2019年秋頃の予定。高層部にホテルを誘致し、大阪市内でも最大級となる約1,000室の客室フロアとなります。

 ヨドバシカメラでは2001年11月の1期計画のビルを開業以降、2期計画の開発構想を検討し、2013年2月13日の大阪市の都市計画審議会で、都市計画案が都市再生特別措置法に定める「都市再生特別地区」として審議・可決され、2013年3月8日に都市計画を決定。隣接するグランフロント大阪をはじめ、大阪駅周辺の大規模開発など都市計画に基づくまちづくりに貢献すべく開発のタイミングであると判断し、業計画の決定をしたとしています。

 施工は、五洋建設に決定し、本年度中に都市計画決定されている回遊デッキの先行工事および準備工事に着手。来夏より新築工事をスタートさせ2019年の秋竣工に向けて計画を進めるとのことです。

 「(仮称)ヨドバシ梅田タワー」は敷地面積約17,20平方メートルで、容積率1,000%。地下4階、地上34階建て。延床面積約105,200平方メートルで、地下1階~地上8階が商業部分で約48,500平方メートル、地上9階~34階がホテル部分で約41,500平方メートル、地下4階~地下2階が駐車場部分で15,100平方メートルとなります。

 今回の事業の目的として、「西日本を代表するターミナルゾーンとしてより高度な土地利用と、それらを補完する周辺との歩行者ネットワークの 強化および、国際観光都市としての観光バス発着場を整備するとともに、交通利便性の高い立地特性を活かし、既 存の商業施設との関係を考慮しながら、商業、宿泊、にぎわい・交流、交通拠点施設等の都市機能の強化、並びに良好な都市機能の形成を図り、都市再生に貢献」と掲げています。

 また、現在の「ヨドバシ梅田」は道が複雑でわかりづらく、「たどり着けない」という人も多い状況になっていますが、今回の開発で、「これらの歩行者ネットワークの拠点として相応しい賑わい作りを配慮した歩行者空間の整備を行うとともに、地下・地上・デッキが重層的に連続した歩行者ネットワークの整備を行ないます」としています。


 さらに、ホテル利用客のビジネスユースや観光ニーズに対応出来るように観光バスが乗降できる交通ターミナル施設を導入。その他にも、災害時の対応として、帰宅困難者の一時避難場などを整備するとともに、長時間対応可能な非常用発電、災害時にも利用可能なトイレを確保。また、備蓄倉庫を整備するとしています。

[古川 敦]