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糞便臭を甘い香りに変えるバキュームカー用潤滑油を4社が共同開発~香水に糞便臭の臭いが少量含まれていることに着目

[2016/9/30 14:55]

 東邦車輛、シキボウ、山本香料、凸版印刷の4社が、糞便臭を芳香に変えて消臭する新発想の衛生車用潤滑油「デオマジックVC1オイル」を共同開発。東邦車輛が2016年10月1日より、衛生車(バキュームカー)を所有・運用する全国の環境整備事業者向けに販売を開始します。予定販売価格は35,000円/缶(20l入り)。

 「デオマジックVC1オイル」はシキボウ、山本香料が基盤となるデオマジックの製造を、東邦車輛がバキュームカーの真空ポンプ用潤滑油の製造を行ない、東邦車輛が販売します。

デオマジックVC1オイル

 これまでの物理的処理や化学的処理、または強い匂いでマスキングする消臭剤においては、わずかな臭いでも不快に感じさせてしまう糞便臭は、完全に消臭することが非常に困難とされてきましたが、シキボウと山本香料は、香水などの芳香品の多くに、糞便臭のような一般的に不快と感じる臭いの成分が少量含まれていることに着目。

 良い香りの香料からあらかじめ糞便臭成分を除いた香料を調合することで、糞便臭成分が加わったときにはさらに良い香りに変化させる消臭技術「デオマジック」を2011年に共同開発し、これまで、畜産業界向けに提供していたとのこと。

 今回、デオマジックの販売代理店である凸版印刷の協力のもと、衛生車(バキュームカー)の製造を手がける東邦車輛と共同で、デオマジックの仕組みを応用したバキュームカー向けの新製品「デオマジックVC1オイル」を約2年の期間を経て開発したとしています。

 「デオマジックVC1オイル」は、バキュームカー作業時に使用する真空ポンプ用潤滑油にデオマジックの成分を調合。従来の潤滑油から変更するだけで、デオマジックが真空ポンプと配管を通じてバキュームタンク内を循環し、糞便臭を芳香に変化。これにより、作業員はもちろんのこと、近隣へ飛散する糞便臭を防止できるため、現場の労働環境や地域環境の改善を実現したとのこと。

 全国の環境整備事業者数十社にてモニター試験を行った結果、ほぼすべての事業者から、排気からの糞便臭を感じなくなったと回答。「糞便臭で周囲に不快感を与えていたので、作業しているときに近隣の視線がすごく気になっていた。これからは気にせず作業がグンッとしやすくなる!! 周囲を気にするストレスと、きつい糞便臭と、どちらもなくなり過酷な作業環境の改善ができた」などの声が挙がっています。

[古川 敦]