ネットの話題

長谷川豊アナ、炎上→番組降板の経緯をブログで明かす~「ネットに張り付いている」「わずか数人」が「ゲーム感覚」で扇動したと説明

[2016/10/6 18:05]

 10月4日に「この度の騒動で嫌な思いをされた全ての方に心よりお詫び申し上げます。」というお詫び文をブログで公開した長谷川アナ。

 お詫び文をすぐに出していれば結果は違っていたかもしれませんが、それまでは主張を曲げないという姿勢を示していたことで炎上がおさまらず、残っていたTOKYO MXの「バラいろダンディ」も降板が決定。レギュラー出演番組すべてを降板することになったことが報道されました。

長谷川豊アナ公式ブログ「本気論 本音論」より

 10月6日になって、長谷川豊アナは「ありがとう」という題名のブログを公開。番組降板の背景を明かしました。

 長谷川豊アナはブログで、テレビ大阪の「ニュースリアル」、読売テレビの「クギズケ!」、MXの「バラいろダンディ」の降板の経緯を説明。

 「ネットに張り付いている人たち」のうち、先頭に立つ「ごく数人」のゲーム感覚の人間か、歪んだ(自称)政治運動家たちが1日に数百というリツイートをしながら、スポンサーや局への抗議を扇動したとしています。

 こうした抗議に驚いたテレビ大阪「ニュースリアル」のスポンサーに、弁護士を伴って「どのような連中が(しかもわずか数人が)『抗議』と称したツイートや電話をしてきているかを説明しましたが、一切聞く耳を持っていただけませんでした」という。

 テレビ大阪の発表に続いて、読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」でも降板が決定。こちらは電話で連絡があったことを明かしています。

 TOKYO MX「バラいろダンディ」についてはスポンサーがいないため、「TOKYO MXの株主に圧力をかけて、徹底的に叩きのめす、という方法」が取られたと説明。

 こうした抗議を「ネットを詳しくは知らない」企業の経営陣が「真面目に受け止め」た結果、「3社のスポンサーが真に受けました。MXから降りる、と言い始めた」ことで、降板が決まったとしています。

 また、長谷川豊アナは4日付ブログで公開した謝罪文について、「突然の謝罪文も違和感ありましたしね(苦笑)。あれ、MXの皆さんが必死に考えてくださった文章です。本当に懸命に守ろうとしてくださったんです」とぶっちゃけ。自分で書いた文章ではないことを明らかにしました。

ネットの声は

 すべてのレギュラー番組を降板することが決まったことで、ネットの声は炎上真っ最中の時のような憤りの声からはややトーンダウンしていますが、やはり長谷川豊アナに対しては批判的なコメントがほとんど。


「あれだけたくさんの人に怒られても長谷川豊は全く反省していない。 「ブログタイトルを悪意を以て切り取られて拡散、ネットいじめのゲームの結果、僕は仕事を全て取り上げられた。僕は間違っていない、いじめを面白がったネット民が全部悪い。」(主旨を要約) コイツだけは絶対許さない。」

「長谷川豊の人、未だに持論曲げるつもりはないっぽいし降板させられた事に対しても怒ってるのでポッキリ折れたらやばそう。」

「『話なんて幾らでも「盛れ」ばいいんです。 「作れ」ばいいんです。』 この一言に長谷川豊の主張が集約されてるな」

「そして全く反省していない。ダメだこりゃ。」

「だから『君らがネットにうっ憤を晴らすしかできなくなったのは、社会のせいじゃない。君ら自身の性格や努力不足のせいだ』とか言ってるが、全部自分に返ってきちゃう。長谷川豊が降板させられたのは、ネットで鬱憤晴らしするような人のいる社会のせいじゃない。君自身の性格や努力不足のせいだ。」

「長谷川豊のように何でも単語繰り返しインコのごとく 自己責任を叫ぶ連中にかぎって 責任逃れに躍起になりますよね どんなに気をつけている人でも病気や怪我に合うこともありますし 長谷川豊は自分だけは大丈夫と考えている男なのでしょう 呆れ…」

「長谷川豊がテレビを降板させられたことをネットのせいにして、ネット投稿者を非難している。もちろん彼の言い分もある。しかしマスコミに関わっている人がネットの実態を知らないで発言してネットの責任としているのは勉強不足もはなはなだしい。」

 10月6日になって、長谷川豊アナの「テレビ業界追放危機」を報じるメディアも。過激な文章で炎上し、多くの人の関心を引くスタイルで“炎上芸”と言われながら、これまでは降板といった大きな問題には発展しなかった長谷川豊アナ。

 ですが、今回ばかりは「殺せ」という行き過ぎた煽り文句と、透析患者という病気に苦しむ社会的弱者を槍玉にあげたことで、勢いがついた炎が消せなくなってしまったようです。

[工藤ひろえ]