JAXA協力でガンダムを科学! 「モビルワーカーは月面に着地できる?」実験動画公開~「はやぶさ」の橋本樹明教授も協力
アニマックスブロードキャスト・ジャパンが4日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)協力のもとガンダムを科学する「モビルワーカーは、月面に着地できるのか?」を検証した実験ムービーを公開しました。
このムービーは、11月6日(日)18:25から「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN Ⅰ~III』の3作品を一挙放送することを記念して制作。サンライズ主導の「GUNDAM THE ORIGIN TECHNOLOGY LAB ~機動戦士ガンダム THE ORIGINを科学する~」特設サイトで公開されました。
「モビルスーツをリアルに開発できる可能性はあるのか?」という疑問からスタートしたいうこのプロジェクトは、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア」のモビルスーツのプロトタイプ「モビルワー カー」実用テストシーンに着目。
JAXA協力のもと、初公開の「月面模擬チャンバー」を利用した実証実験を実施するまでのプロジェクトの全貌が公開されています。「月面模擬チャンバー」は、国内でJAXAのみが保有する月の砂「レゴリス」を敷き詰めて真空状態をつくれる装置で、普段は「月着陸機がちゃんと着陸できるのか」、「月面車(探査ローバー)」が本当に走れるのか」などの実験を行なっています。
今回の実証実験には、惑星探査機「はやぶさ (MUSES-C)」にも構想段階から携わった橋本樹明教授が、月面環境の再現からモビルワーカーの月面着地実験まで協力しています。月の砂「レゴリス」は、新雪のようにふかふかの状態で積もっており、人がうまく歩くのは難しいという情報を踏まえて、橋本教授の監修のもとモビルワーカーの脚部を模した「足形試験機」を開発して実験したとのこと。
月面は真空状態で風もないため、砂同士がこすれあわず角がとがっていて、様々なサイズの粒が混ざっているなど、地球の砂とは異なる性質があります。
足形試験機は、モビルワーカーの脚部を模した高さ85㎜、約500gで、「月面模擬チャンバー」の極限環境に耐えられるよう特別に設計されています。モビルワーカーの脚部とは見た目は異なっていますが、プラスチック製だと真空状態で塗料や樹脂が蒸発したり、ボロボロになったりするため、「金属の一体成型で作る」、「塗料、ねじくぎは使わない」、「大きさ、質量は制限内で 作る」などの厳しい条件をクリアして設計されています。
はたして「モビルワーカー」(の脚部を模した足型試験器)は、月面環境にしっかりと着地できたのか? 動画で確かめて下さい。