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辞書の三省堂、「今年の新語2016」ベスト10を発表 大賞は「ほぼほぼ」! 2位「エモい」、3位「ゲスい」

[2016/12/5 12:23]

 三省堂は、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ『今年の新語2016』」ベスト10を発表しました。

 新語の選定にあたっては一般からの公募を行い、応募総数はのべ2,834語。投稿された新語を対象に、辞書編纂のプロである選考委員が一語一語厳正に審査し、「今年の新語2016」ベスト10を選定したもの。

 発表されたベスト10には、実際の編者が「国語辞典風味」の語釈(語の解釈・説明)が添えられています。また、選考理由として、言葉ネタが満載の選評を特設サイトに掲載しています。

 特設サイトでは2015年の新語ベスト10も見ることができますが、昨年の1位は「じわる」、2位「マイナンバー」、3位「LGBT」、4位「インバウンド」、5位「ドローン」。

 昨年LGBTが選ばれていることでもわかるように、三省堂が募集する「今年の新語」は、“あくまで「今年特に広まったと感じられる言葉で、必ずしも「今年生まれた言葉」ではない”とのこと。

 “特定のジャンルやコミュニティーに偏らないよう、使用者層や使用域の広がりと使用頻度の高さを考慮しつつ、来年以降も使われてゆくであろう日本語を辞書編纂のエキスパートが慎重に選定した”としています。

 つまり、辞書に載ってもおかしくない新語をバランス良く認定するのが「今年の新語」。このため、今年大きく話題になったものの、日本の言葉として定着しそうにない言葉は除外されています。

三省堂の辞書風新語解説

 三省堂には「三省堂現代新国語辞典」、「三省堂国語辞典」、「新明解国語時点」の3種類の国語辞典があります。選ばれた新語には、それぞれの辞書の性格に合わせた説明が施されていて、三省堂の新語発表では、それを読むのも楽しみのひとつ。

 以下では、三省堂辞書風の新語語釈を4位までそのままご紹介します。

大賞 ほぼほぼ

ほぼ ほぼ[0]【《略略》・《粗粗》】(副) 問題となる事柄に関して、完璧だというわけにはいかないが、こまかい点を除けば、その人なりに全体にわたって妥当だと判断される様子。〔「ほぼ」の口頭語的な強調表現〕 「工事は━予定どおりに進んでいる/不正融資のからくりが━明るみに出された」
―『新明解国語辞典』風

ほぼ ほぼ(副)〔俗〕「ほぼ」をくり返して、気持ちを強めた言い方。「定員が―埋(ウ)まった」〔二十世紀末から例が目立ち、二〇一〇年代に広まった〕
―『三省堂国語辞典』風

ほぼほぼ〈副〉自分の見るところでは、かなり確実に、また、その程度までかなり近く。「締切までには―間に合うと思います・―八割がた完成です」[副詞「ほぼ」を繰り返したもの。「ほぼ」よりも話者自身の観点や期待がこもるぶん、話しているほうでは度合いを高めているつもりでも、受けとるほうからは不安に思われる場合もある]
―『三省堂現代新国語辞典』風

2位 エモい

エモ・い[2] (形)〔emotionを形容詞化したものか〕 〔音楽などで〕接する人の心に、強く訴えかける働きを備えている様子だ。「彼女の新曲は何度聴いても━ね」
―『新明解国語辞典』風

3位 ゲスい

げす・い[ゲスい](形)〔俗〕ゲスな感じだ。下品だ。やりかたが きたない。えげつない。「―下(シモ)ネタ・―質問」〔江戸時代からあり、二十一世紀に はいって特に多く使われる ことば〕
―『三省堂国語辞典』風

4位 レガシー

レガシー〈名〉[legacy]あるイベントのためにつくった施設が、のちのちまで再利用できること。また、その施設。「五輪後の―になれるかを議論する」[英語本来の意味は、「遺産」「遺物」]
―『三省堂現代新国語辞典』風

[工藤ひろえ]