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袋詰も自動! ローソンが業界初の完全自動セルフレジ「レジロボ」と電子タグを実証実験~開発はパナソニック

[2016/12/13 11:44]

 ローソンとパナソニックは、次世代型コンビニエンスストアの実験店舗「ローソンパナソニック前店」で12月12日から業界初となる完全自動セルフレジ機「レジロボ」の実証実験を開始しました。

 2017年2月にはRFID(電子タグ)を導入した実証実験を行う予定。将来的には精算時のスキャン登録を無くしたスピーディな精算で来店客の利便性を向上するとしています。

 ローソンが今回導入する「レジロボ」は、来店客が自分でバーコードをスキャンした商品を専用の「スマートバスケット」に入れ、バスケットごと専用レジに設置するだけで自動的に精算と袋詰めをするシステム。

 店員がレジで商品のスキャン登録や袋詰めをする必要がないため、店舗オペレーションの省力化につながります。第二段階として2017年2月からは、バーコードの代わりに近距離無線技術を使って商品情報の読み取りができ、商品スキャンの必要がない電子タグのRFIDを実験店舗で導入。さらなる省力化と利便性向上を計るとのこと。

 開発したパナソニックでは、IoTおよびロボティクス技術を駆使して、AIロボティクス家電、店舗での接客や物流・搬送でのソリューションの提供を目指しています。

 今回のセルフレジ機「レジロボ」は、製造業で培った工場での生産性向上のノウハウやメカトロニクス技術、センシング技術を活用して開発したもの。「レジロボ」は、経済産業省から補助を受けた「平成28年度ロボット導入実証事業」に採択されています。

 ローソンとパナソニックは2013年から、両社で協業する「BLUE PROJECT」を立ち上げ、健康、環境、ICTをテーマに活動。

 ローソンは、パナソニックの技術を活用した温暖化ガスの排出抑制および省エネルギーに効果があるノンフロン(CO2冷媒)冷蔵・冷凍システムを約1,600店舗(2016年10月末現在)に導入するなど、複数の分野で協業しています。

[工藤ひろえ]