Amazon.co.jpは一桁違うダントツ、2位はヨドバシカメラ~物販のネット通販、TOP200社が市場全体の4割強を占める
株式会社インプレスは12月20日(水)、インターネット通販市場の推移やネット通販事業者の詳細データを調査した「インターネット通販TOP200調査報告書2017」を発売しました。価格はCD(PDF)版が6万8,000円、CD(PDF)+冊子版が7万8,000円(いずれも税別)。
「インターネット通販TOP200調査報告書2017」はインターネット通販市場における企業の動向、消費者の変化、各種サービス対応などを調査した業界関係者向けの報告書。インプレスのネット通販専門情報サイト「ネットショップ担当者フォーラム」編集部がまとめたものです。
TOP200社が物販系ネット通販市場の42.7%を占める
経済産業省調査では、2015年の個人向けネット通販市場規模は13.8兆円で、前年比7.6%増と堅調に伸びています。
「インターネット通販TOP200調査報告書2017」では、BtoC-EC市場をけん引するTOP200社の売上データを調査。2015度(2015年1~12月に迎えた決算期)における売上高は200社で3兆881億6200万円となりました。
物販系ではTOP200社で個人向けネット通販市場規模(2015年は7兆2398億円、経産省調べ)の42.7%を占めていることがわかりました。
2015年度でAmazon.co.jpは9,300億円と一兆円に迫る勢い。他と一桁違うダントツのトップ
調査によると、Amazon.co.jpの2015年度売上(編集部推計)は9,300億円。2位はヨドバシカメラで約790億円となっており、Amazon.co.jpは2位以下とは一桁違うダントツのトップということになります。
2位のヨドバシカメラは全品送料無料としており、対前年で19.5%増と大きく売上を伸ばしています。
3位は千趣会(ベルメゾンネット)で約775億円で、対前年6.0%減。4位はディノス・セシールで約571億円、こちらも対前年で6.1%減となっています。
楽天はデル、上新電機と並ぶ5位で550億円(編集部推計)。
ただし、楽天の売上は楽天ブックスと楽天Stylelifeの売上を足したもの。楽天市場は楽天が直接販売しているわけではなく、出店者からのシステム利用料などが楽天市場の売上となるプラットフォーム商売のため、楽天市場の売上はここには入っていません。出店料無料化などで出店数を伸ばしているYahoo!ショッピングも同じ理由で、ここではカウントされていません。
扱う商品のジャンルでは、総合、家電、衣料などが多くランクインする中で、カメラ関連製品に特化したカメラのキタムラオンラインショップが10位にランクインしているのが注目されます。売上は約430億円。
ファーストリテイリング(ユニクロ)は13位で323億円ですが、前年比で27.9%増と大きく伸びています。
ネット通販TOP200が出店しているショッピングモールは楽天市場が最多
ネット通販を手がける企業は、自社サイトのほかに大手ショッピングモールにも出店していることが少なくありません。
TOP200各社の出店割合は、楽天市場が60.5%でトップ。Yahoo!ショッピングが52.0%、アマゾンが46.0%と続きました。